ことわざ

今日のことわざ『病は気から』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などを解説!薬品開発からことわざを学ぼう!

スポンサーリンク

昨年末から続くコロナウィルスの猛威で、世界的に明るいニュースが乏しい日々が続いていますが、

この度(2020年12/2)、イギリス政府はアメリカの大手製薬会社ファイザーが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、安全性や有効性の検証を終え、承認したと発表されました。

久しぶりに明るいニュースを読んでいると、今までに聞いたことのない言葉が出てきました・・・。

プラセボ ってなんだ・・・?

プラセボとは?

新たに薬品を開発するには、その有効性や安全性などを確認するために臨床試験(治験)というものが行われますが、その記述の際に、『プラセボ』という見知らぬ言葉が出てきたのです。早速調べてみた結果・・・

薬品の臨床試験を行う際、被験者がどんな効果がある薬を飲んでいるのかあらかじめわかっていたら、心理的なものが影響し、その効果の正確なデータを取ることが難しくなってしまいます。

そのため、被験者にはどんな薬品を飲んでいるのかは知らせられません。

さらには、一定数の被験者には、何の効果もないただの薬状(錠剤やカプセルなど)のもの(外見上は見分けがつかない)を服用させるのです。

そうすることで、試験薬の実際の効果と暗示的な効果を区別し、試験結果の正確性を上げているのです。

そのときに使われる何の効果もない薬状のものが、『プラセボ』と呼ばれ、日本語では、疑薬といわれています。

わたしたちも病気になった時、薬を飲んだだけで、安心して楽になれたことがありますよね。

人間には、有効成分が入っていない薬を飲んでも、薬を飲んだと思うだけで心理的作用が働き、効果を表すことがあります。

お酒だと思い込んで飲めば、アルコールが入っていなくても酔っぱらうような、『思い込み』の効果ですね。

これを『プラセボ効果』というのです。

気の持ちようで、状況は変えられるということですね。

コロナのために辛く苦しい日々が続いていますが、私たちの気持ち、心意気で、少しでも状況を変えてやりましょう!

というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『病は気から』

今日のことわざ

病は気から(やまいはきから)

意味 ・・・  気の持ちようだけで、病気はよくも悪くもなるということ。

余計な心配ばかりしないで、明るく前向きな気持ちでいた方が、病気が治りやすかったりするということ。

『病は気から』の意味、由来

すなわち、心理状況が病状を左右することもあるという解釈になります。

また、中国最古の医学書『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』にある、「百病は気に生ず」という言葉に由来するといわれています。

『病は気から』 の類義語、対義語

類義語

百病は気に生ず(ひゃくびょうはきにしょうず)

中国最古の医学書『黄帝内経素問(こうていだいけいそもん)』に見られます。

諸病は気より起こる(しょびょうはきよりおこる)

太平記(南北朝時代を舞台に、描かれた全40巻の軍記物語)に見られる、古い表現になります。

これらのことわざが類義語として挙げられます。

対義語

病は気から の類義語にあたる表現は、見当たりませんでした・・・。

適切な表現が見つかれば、追記致します。

こんな場面で使おう!『病は気から』の使い方、例文

一般的には、病気に苦しむ時に、自らを奮い立たせたり、人を励ます際に使われます。

例文 病は気からというし、少し体調が悪いだけだから学校に行こうかとも思ったが、このコロナ禍のなか、万が一のこともあるので、休むことにした。

例文 病は気からだと、死ぬ間際まで気丈に振る舞っていた祖父は、私たち家族の誇りだ。

例文 コロナウィルスの影響で長い間彼女に会えなくて、体調もすぐれない日が続いたが、先週やっと会うことができたのだが、彼女の顔を見ると急に元気が出てきて、病は気からだとつくづく思った。

例文 小さい頃から病気知らずの兄は、いつも『病は気からだ』と言って、ぜんそく持ちのぼくの気持ちを全然わかってくれない。

例文 病気で痩せ細った彼を見ていると、病は気からと励ますことなどできなかった。

『病は気から』を英語で表現すると?

Care killed the cat.

直訳 心配事は猫を殺す

猫はめったなことでは病気にならないので、9つの命を持つと言われていました。そのことから、「心配事は、9つも命を持つ猫さえも殺してしまう」という表現になります。

Fancy may kill or cure.

直訳 空想は人を殺しも生かしもする。

illness starts in the mind.

直訳 病気は心配から始まる。

このように、心理状況が病状や状態を左右することを意味する表現は、多くあるようです。

スポンサーリンク

まとめ

大事な試験やプレゼンの前日に、緊張して眠れないでいる時、復讐したり、練習することで気持ちが楽になったりしますよね。

それも一種のプラセボ効果だと言えるでしょう。

コロナ禍の影響で、できないこと、我慢しなくてはならないことが多くありますが、このような状況だからこそ、できることもあると思います。

『病は気から』、あなたの気の持ちようで、少しでも安全、安心に、有意義な時間を過ごし、晴れてコロナが終息する日に備えましょう。

関連記事

  1. 今日のことわざ『一寸の虫にも五分の魂』の意味、由来、類義語、対義…
  2. 今日のことわざ『芸は身を助ける』の意味、由来、類義語、対義語、使…
  3. 今日のことわざ『蟻の穴から堤も崩れる』の意味、由来、類義語、対義…
  4. 今日のことわざ『案ずるより産むが易し』の意味、由来、類義語、対義…
  5. 今日のことわざ『立つ鳥跡を濁さず』の意味、由来、類義語、対義語、…
  6. 今日のことわざ『鳴かぬ蛍が身を焦がす』の意味、解説、由来、類義語…
  7. 今日のことわざは、『鳶が鷹を産む』の意味、由来、類義語、対義語、…
  8. 今日のことわざ『灯台下暗し』の意味、由来、類義語、対義語、使い方…

最近の投稿

PAGE TOP