ことわざ

今日のことわざ『芸は身を助ける』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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芸能人ユーチューバーからことわざを学ぼう!

ここ一年くらいの間に、テレビを主戦場としてきた芸能人たちがすごい勢いでユーチューブに進出していますね。

当初は多くの専業ユーチューバーたちが恐怖を感じていたそうですが、人気や知名度がユーチューブでの成功に直結するわけではないようで、

チャンネル開設はしたものの苦戦を強いられている人気芸能人も多いと聞きます。

そんななか、ユーチューブで成功している芸能人について私なりに考えてみたのですが、

結論として、成功の秘訣は『芸』にあるように思いました。

たとえば、ボディビルの大会で上位入賞するほどの実績を持つお笑い芸人のなかやまきんにくんさんは、筋トレやダイエットについての動画を多数投稿して人気を博していますし、

料理が得意なインパルスの堤下さんは堤下食堂というチェンネルを開設し、多くのチャンネル登録者を獲得しています。

暴走族の総長だったという過去を持つバッドボーイズの佐田さんは、バイクや車の改造や職人時代の経験を活かしたDIYの動画が大人気のようです。

また、近年ブームとなっているアウトドアキャンプについては、ヒロシさんやバイキングの西村さんなどが専門的な知識や技術を動画にして投稿し、多くの視聴者に支持されいるようです。

スポンサー企業の撤退や大人数での撮影の自粛によるコロナ禍の影響が大きく響いている芸能界ですが、

今まで培ってきたもの(芸)がユーチューブでの成功を収める一つの鍵になっているように思います。

というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『芸は身を助ける』

今日のことわざ
 

芸は身を助ける(げいはみをたすける)

意味 ・・・ 一芸を身につけていると、何かの折に役に立ち、仕事がなくなったりした時に、生計の助けになることもあるということ。

『芸は身を助ける』の意味、由来

『芸は身を助ける』とは、江戸時代の作家、井原西鶴が書いた浮世草子『西鶴置土産』にある、

芸は身を助けて、糸による恋の歌 

という一節に由来しています。

浮世草子 ・・・ 江戸時代に上方(かみがた)で作られた、町人階級の世相・人情を書こうとした小説。

そして、ここでの『芸』とは、習い事やお稽古事などで習得した芸事を指します。

動乱の戦国時代が終わり、江戸時代に入って太平の世が訪れると、武家の者だけでなく一般庶民にも芸事を習う余裕ができてきました。

その結果、趣味や道楽で習得した芸事が、困窮した時に生計の助けになったり、思いもよらぬ場面で役に立ったりしたものでした。

そのようなことから、芸は身を助けるということわざが生まれました。

『芸は身を助ける』の類義語、対義語

類義語
 

芸は身に付く(げいはみにつく)

意味 ・・・ 財産や地位はその人から離れることがあるが、習い、覚えた芸は一生離れることなく、能力として活用することができるというたとえ。

対義語
 

芸は身の仇(げいはみのあだ)

意味 ・・・ 習い覚えた芸事に夢中になりすぎてしまったり、そのために本業を忘れてしまったりして、身を滅ぼすことがあるというたとえ。

こんな場面で使おう!『芸は身を助ける』を使った例文

例文
 

・両親は芸は身を助けるからと、小さい頃から様々な習い事をさせてくれた。

・父子家庭だったため小さい頃から料理をしていた私は、今では調理師として働きながら、芸は身を助けるものだと実感している。

・食べ歩きが好きでいつの間にか都内の道に詳しくなった私は、大手企業の社長の運転手兼秘書の仕事に就くことができた。芸は身を助けるとはこのことだ。

芸は身を助けるという言葉もあるのだから、どうせやるなら何事にも真剣に取り組むべきだ。

・食べていくことができずに諦めたバンド活動だったが、芸は身を助けるで、今では副業としてギター講師をして小遣いくらいなら楽に稼げている。

・コロナ禍で職を失ってしまったが、芸は身を助けるで、学生時代に身に付けた英語力を買われて、どうにか塾講師のアルバイトで食つなぐことができた。

『芸は身を助ける』を英語で表現すると?

比喩的な表現では、

Learn a trade, for the time will come when you shall need it.

trade ・・・ 商業、貿易、職業

(来るべき時に備えて、手に職を付けなさい。)

An occupation is as good as land.

職業は土地に匹敵する)

直接的な言い回しでは、

If you have good skill, you will always be able to earn a living.

これらのように表せます。

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まとめ

子供のころは嫌々通っていた習い事でも、大人になってから思いもよらない時に役に立ったという経験がありませんか?

現在、仕事のために仕方なく勉強していることでも、いつ、どんな時に役に立つかわかりません。

人生に『遅い』という言葉などありません。

年齢に関係なく、どうせやるなら何事にも真剣に取り組み、一芸でも二芸でも身に付けていきましょう!

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