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今日のことわざ『身体髪膚之を父母に受く』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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野球界復帰を目指す清原和博氏から、ことわざを学ぼう!

覚せい剤取締法違反での執行猶予が満了した2020年6月以降は、テレビ出演、野球教室参加、ユーチューブチャンネル開設など、精力的に活動を再開している清原和博氏ですが、

ユーチューブに投稿した動画で、実母の三回忌を迎えた事をきっかけに、現役引退後に入れたという入れ墨の除去施術を受け始めたことを明かしていました。

また、入れ墨を消すことは裁判に情状証人として出廷した親友の佐々木主浩氏との約束でもあったそうです。

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清原氏と言えば、巨人在籍時、去就問題での悔しさを身体に刻み込むために入れ墨を入れようとするも、母親に猛反対された結果、ピアスに変更したというエピソードが有名です。

それだけに、入れ墨を消すことは、それを猛反対した天国の母への親孝行と言えるのかもしれませんね。

というわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『身体髪膚之を父母に受く』

今日のことわざ
 

身体髪膚之を父母に受く(しんたいはっぷこれをふぼにうく)

意味 ・・・ 人の体は、髪も皮膚もみな親からもらった大切なものだから、傷つけることなく大事にせよということ。

『身体髪膚之を父母に受く』の意味、由来

『身体髪膚之を父母に受く』という表現は、中国古代の経書(儒教でとくに重視される文献の総称)のひとつである『孝経』にある一節に由来します。

『孝経』とは、孝道(よく父母に仕える道。孝行の道)について孔子とその主要な弟子である曽子(そうし)が交わした問答を、曽子の門人が記述したものになります。

そして、『孝経』には次のようにあります。

身體髪膚、受之父母、不敢毀傷、孝之始也。

(身体髪膚之を父母に受く、あえて毀傷せざるは孝の始なり)

現代語訳: 自分の身体は親から授かったものだから、大切に扱わなければならない。。それが、親への孝行の始まりとなるのだから。

この文章の前半部分(身体髪膚之を父母に受く)が故事として伝わり、

「親からもらった自分の身体は傷つけずに大切にすべきである」という教訓となりました。

また、四字熟語としては、身体髪膚(しんたいはっぷ)意味 ・・・ からだ全体、髪の毛や皮膚に至るまでのこと。 を表します。

『身体髪膚之を父母に受く』の類義語、対義語

類義語
 

全生全帰(ぜんせいぜんき)

意味 ・・・ 人のからだは親から授かったものだから、一生大切にして傷つけないことが本当の親孝行であるということ。

対義語
 

孝行のしたい時分に親はなし(こうこうのしたいじぶんにおやはなし

)意味 ・・・ 親が元気で生きているうちに、孝行をした方がよいという教え。

正確な対義語としては微妙ですが、一応挙げておきます。

お詫びと言ってはなんですが、ここで、親孝行にまつわることわざを、いくつか紹介しておきますね。

子供は三歳までに一生分の親孝行をする (こどもはさんさいまでにいっしょうぶんのおやこうこうをする )

意味 ・・・ 親にとって幼い子どもは理屈ぬきに可愛いく、いることが親孝行なのだということ。

孝経をひっさげて母の頭を打つ(こうきょうをひっさげてははのあたまをうつ)

意味 ・・・ 言行不一致のたとえ。親孝行を説く経典である『孝経』で母親を叩くことから。

親孝行は真似にもせよ (おやこうこうはまねにもせよ)意味 ・・・ たとえ真似事でも親孝行はしなさいということ。

こんな場面で使おう!『身体髪膚之を父母に受く』を使った例文

例文
 

身体髪膚之を父母に受くの教えのもと、日本では海外と比較して入れ墨に対して厳しい意見が多い。

・自傷行為をする若者が多いというが、身体髪膚之を父母に受く、もっと自らを愛でるべきだ。

身体髪膚之を父母に受くという教えの基となる儒教を重んじる韓国において、整形手術が一般化していることを不思議に感じるのは私だけだろうか。

・仕事を必死になるのはいいが、身体髪膚之を父母に受く、たまには身体を労わるようにすべきだ。

・海外のアーティストに憧れてタトゥーを入れようと思った時期もあったが、身体髪膚之を父母に受くと自分を諭して、どうにか踏みとどまることができた。

・私の父は厳格を絵にかいたような人で、身体髪膚之を父母に受くと、ピアスさえ許してくれなかった。

『身体髪膚之を父母に受く』を英語で表現すると?

比喩的ではなく、直接的な言い回しですが、このように表せます。

One’s entire body was given by one’s parents.

(子供の体は、親から与えられたものである)

Taking good care of one’s body, which one has got from one’s parents.

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まとめ

清原氏は、お母様の命日にこれらのようなメッセージをツイートしていました。

刺青を反対していたお母様への罪滅ぼし、親友・佐々木主浩氏との約束、野球界復帰への心意気・・・。

様々な思いがあるでしょうが、これらのツイートからもわかるように、やはり一番強いのは、親孝行への思いではないでしょうか。

もちろんプロ野球の世界であれほど偉大な記録を残せたのは本人の努力の賜物でしょうが、恵まれた体格、日本記録でもある多くの死球に耐えうる頑丈な身体は、両親から授かったものに違いありませんからね。

では、清原氏の今後の活躍を祈って、今回はこのあたりで・・・

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