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今日のことわざ『案ずるより産むが易し』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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宮迫博之氏のフットワークの軽さから、ことわざを学ぼう!

宮迫博之氏、田村亮氏など、人気芸人の『闇営業問題騒動』から早くも2年が経過しようとしています。

残念ながら、ほとんどの芸人さんが騒動前のような活躍はできていないように思えますが、その中でも宮迫博之氏はテレビからユーチューブへと舞台を変えて、大いに話題を振りまいています。

自粛さえしていれば時間が解決してくれるという保証のないなかで、『案ずるより産むが易し』と新境地に飛び込んだ決断力とフットワークの軽さが功を奏したのでしょう。

週刊誌などの悪意のある報道にも負けず、奮闘されていますね。

といわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『案ずるより産むが易し』

今日のことわざ
 

案ずるより産むが易し(あんずるよりうむがやすし)

意味 ・・・ やる前にあれこれ心配するよりも、実際にやってみると案外簡単にできるものだということ。

『案ずるより産むが易し』の意味、由来

『案ずるより産むが易し』とは、妊娠、出産にまつわる表現になります。

一昔前では産まれてきたものの、乳児期のうちに亡くなってしまう赤ちゃんが多くいました。

また、現代においても『マタニティブルー』という言葉がある様に、出産、特に初産に不安は付き物です。

マタニティブルー ・・・ 妊娠中、元気な赤ちゃんを産むことができるか、またその後の育児に不安を感じたり、思い悩んだりしてしまう不安定な心理状態。産前産後に起こるホルモンバランスの変化や自律神経が原因と考えられている。

元気な赤ちゃんを産むことができるだろうか?

 

しっかり育てていくことができるだろうか?

 

出産後にも夫は女として見てくれるだろうか?

 

など、妊婦さんは多くの不安を抱えてしまいがちです。

このように不安や悩みを抱える初産を控えた妊婦さんを、人生経験豊富な年配の女性が勇気づける言葉として『案ずるより産むが易し』という表現が生まれたと言われています。

さらに噛み砕いて解説していきますと、

ここでの『案ずる』とは、 心配する。思い煩う。気遣う。

という意味でになります。

そして、『産む』はそのまま子供を産む、

『易し』は、容易である、簡単であるという意味になります。

つまり、『出産前にはあれこれ心配してしまうが、いざ産んでみると意外とあっさりしたものだから、心配しなくても大丈夫だよ』という妊婦さんへの励ましの言葉ということです。

そして、それが転じて、やる前にあれこれ心配するよりも、実際にやってみると案外簡単にできるものだということ。ということわざになったというわけです。

多くのことわざや慣用句、故事成語などは、誰かが残した言葉であったり、思想や逸話に基づくものだったりしますが、『案ずるより産むが易し』には、これといった記録はないようです。

あくまで私の予想ですが、やり手の産婆さんあたりが言い始めて広まったのではないでしょうか。

『案ずるより産むが易し』の類義語、対義語

類義語
 

窮すれば通ず(きゅうすればつうず)

意味 ・・・  行き詰まると、かえって思ってもみなかった良い考えが浮かび、活路が開けてくるものだということ。

案じるより団子汁( あんじるよりだんごじる)

意味 ・・・ あれこれ心配しても仕方ないから、団子汁でも食べて気を紛らわしたほうがよいという助言。

『団子汁』の部分を芋汁、豆腐汁と変えた表現もあります

ほとんど同じ言い回しの表現に、案じる子は生み易い、思うより産むが易いなどがあります。

対義語
 

待てば海路の日和あり(まてばかいろのひよりあり)

意味 ・・・ あせらずに待っていれば、チャンスがやってくるということ。

果報は寝て待て(かほうはねてまて)

意味 ・・・ 幸運というものは、求めようとしても得られるものではなく、あせらずにゆっくり待っていれば、自然にやって来るものだということ。

正確な対義表現としては多少無理がありますが、行動を起こすことと、焦らずゆっくり待つという行動に着目して、対義語として挙げておきます。

こんな場面で使おう!『案ずるより産むが易し』を使った例文

過度に心配して一歩踏み出せずにいる人を励ましたり、心配していたことが杞憂に終わり上手くいった場合などに使われます。

杞憂 ・・・ 心配しないでいい事を心配すること。取り越し苦労。

例文
 

・うじうじ考えてばかりいないで、案ずるより産むが易し、好きなら思い切って告白すべきだ。

・授業についていけるか不安で特別進学クラスに入ろうか迷っていたが、案ずるより産むが易しで、いざ入ってみると問題なく授業についていくことができた。

案ずるより産むが易しとは言っても、行き当たりばったりで行動していては、上手くいくものも上手くはいかないだろう。

案ずるより産むが易しを座右の銘とする彼は、何をやるにしてもフットワークが軽い。

・軽音部には強面の人が多くて入部を躊躇していたが、案ずるより産むが易し、入部してみるとやさしい人ばかりですぐに溶け込むことができた。

『案ずるより産むが易し』を英語で表現すると?

英語では、このような比喩的な表現があります。

Don’t cross the bridge till you come to it.

(橋に着く前に橋を渡るな)

直接的な言い回しにすると、これらのように表せます。

It is easier to do something than worry about it.

直訳 心配するよりもやってみることの方が容易である。

An attempt is sometimes easier than expected.

attempt ・・・ 試みる、試み attempt ・・・ 予期する、期待する

直訳 やってみると、思っていたより易しいことがよくある。

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まとめ

あなたは一歩踏み出す勇気を持っていますか?

くよくよ悩んでばかりでチャンスを逃してはいませんか?

もちろん行動を起こす前にしっかり考えることは大切なことですが・・・

案ずるより産むが易し、新しい世界に飛び込んでみてはどうでしょうか?

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