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今日のことわざ『商いは山椒の皮』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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若干16歳、渋沢栄一氏の怒りから、ことわざを学ぼう!

2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、『日本近代経済の父』と呼ばれる渋沢栄一氏の生涯が描かれており、作品の面白さもさることながら、2024年度発行予定の一万円札の肖像の人物というタイムリーな話題も相まって、大きな話題となっていますね。

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渋沢栄一氏は、武蔵国榛沢郡血洗島村(現・埼玉県深谷市血洗島)の藍玉(藍の葉から作られる染料)の製造販売、さらには養蚕、米、麦、野菜の生産も手がける豊かな農家に生を受けました。

そして、幼い頃から父と共に、信州や上州まで藍玉を売り歩き、原料の藍葉の仕入れ調達を行うなかで商売の基礎を肌で学ぶことで、後の日本屈指の経済人としての下地が作られたと言われます。

また、幼少期から叔父の従兄の尾高惇忠のもとに通い『論語』をはじめとする書物を読み、剣術師範から剣の手ほどきを受け、文武両道の聡明な少年だったようです。

そんな渋沢氏ですが、16歳の時、領主代官のいる岡部陣屋で御用金の上納を命じられた際に、大いに反発したというエピソードか第4回放送で描かれていました。

そこで、江戸時代の身分制度から生まれる不条理(百姓や商売人の厳しさ)を涙ながらに訴えていました。

この時の屈辱が後に『日本近代経済の父』となる渋沢氏を大きく成長させたと言っても過言ではないでしょう。

現代のように頑丈な水路や作物を守る農薬などない時代のことです。

ちょっとしたことで一家だけでなく村全体が路頭に迷うような災害や被害は珍しくはありませんでした。

商売とは世知辛いものだと身に染みてわかっている渋沢氏だからこその決死の反発だったことでしょう。

というわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『商いは山椒の皮』

今日のことわざ
 

商いは山椒の皮(あきないはさんしょのかわ)

意味 ・・・  山椒の皮は薄く、とても辛いことを商いの利幅が薄く厳しいということに掛けたことばで、商売とは世知辛いものだということ。

『商いは山椒の皮』の意味、由来

まず、『山椒』とは、ミカン科サンショウ属の落葉低木になります。

漢字の成り立ちとしては、「椒」の字には芳しい、辛いという意味があり、『山の薫り高く辛い実』といことから、「山椒」と名付けられたと言われています。

歴史としては古くから若葉や果皮は香辛料や薬としても使われており、縄文時代の遺跡から出土した土器から山椒の実が発見された例もあるほどです。

また、英語では、ジャパニーズ・ペッパー(Japanese pepper)と呼ばれ、しびれるような刺激的な辛さと爽やかな香りは、和食には欠かせないスパイスとして、海外でも認知されています。

そして、その若葉は木の芽と呼ばれ、食用や料理の飾り物として使われ、

実は煮付けて佃煮にしたり、ちりめんじゃこと混ぜてちりめん山椒などとして食されます。

そして、私たちに最も馴染みの深い調味料としての山椒は、薄い果実の皮を乾燥させて粉末状にしたものになります。

鰻の蒲焼や麻婆豆腐に振りかけたり、七味唐辛子の材料の一つとなる、刺激的な辛さを持つ、あの調味料です。

そして、『商いは山椒の皮』とは、

山椒の皮が薄いことを商いの利幅の薄さに、山椒の皮が持つ刺激のある辛味を商いの厳しさにかけて、

商売とは世知辛いものだという表現になりました。

由来や起源は、はっきりわかってはいませんが、都や都市に多くの人が定住し、工業が発達することで商業が活発になった安土桃山時代から江戸時代初期以降に作られた表現ではないかと考えられます。

『商いは山椒の皮』の類義語、対義語

類義語としては・・・

申し訳ありません。

適切な類義表現が見つかりませんでした。

何かあれば追記致します。

対義語
 

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

意味 ・・・何の苦労もせずに、一度にたくさんの利益を手にすることのたとえ。 

海老で鯛を釣る(えびでたいをつる)

意味 ・・・ わずかな元手や労力で、大きな利益を得ることのたとえ。

正確な対義表現とは言い兼ねますが、商売にまつわり、かんたんに利益を得るという意味で、対義表現として挙げておきます。

こんな場面で使おう!『商いは山椒の皮』を使った例文

例文
 

・父の跡を継いで八百屋になったが、キュウリが一本売れて数円、ナスが一本売れて十円の儲け、まさに商いは山椒の皮だ。

・我が社の製品がテレビで紹介されて注文が殺到したまではよかったのだが、商いは山椒の皮、使いこなせない消費者から返品が山のように送り返されてきた。

商いは山椒の皮とはよく言ったもので、どんな商売もいい時ばかりが続くわけではない。

・ラーメン屋として独立したいという夢はあるが、商は山椒の皮とという言葉を思うと、なかなか踏み出せない自分がいる。

・長引くコロナ禍で、商いは山椒の皮ということわざを痛感した。

『商いは山椒の皮』を英語で表現すると?

比喩的な表現ではありませんが、英語ではこのように表せます。

Business is tough.

『tough』という形容詞は、固い、こわい、粘りのある、頑丈な、不屈な、頑固な、しぶとい、骨の折れる、など多くの意味を持ち、ここでは、『骨の折れる』という意味がニュアンスとして最も近いですね。

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まとめ

今回は『商いは山椒の皮』ということわざを紹介しましたが、ジャパニーズ・ペッパー(Japanese pepper)と呼ばれるだけあって、

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』『驚き桃の木山椒の木』『昆布に山椒』など、ことわざにも広く使われています。

山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)

意味 ・・・ 体は小さくても、才能や能力があって侮れないことのたとえ。

驚き桃の木山椒の木(おどろきもものきさんしょのき)

意味 ・・・ 驚いたという意味で使うことば。『き』と『木』をならべてリズミカルにした表現。

昆布に山椒 (こんぶにさんしょう)

意味 ・・・ 昆布の佃煮には山椒は必須ということから、付き物、定番だということ。

暑い日が続きますが、食欲をそそる刺激的な辛みとさわやかな香味を持つ山椒を食べて、夏を乗り切りましょう!

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