ことわざ

今日のことわざ『袖振り合うも他生の縁』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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朝ドラ『おちょやん』から、ことわざを学ぼう!

さて、今回もNHK朝の連続テレビ小説『おちょやん』から、ことわざを学んでいきましょう。

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残すところあと2週間というところで、千代は晴れて『お父さんはお人好し』というラジオドラマで女優復帰を果たしました。

共演者である花車当郎(塚地武雅)の熱烈なオファーにより実現した仕事でしたが、実は二人はたったの一回しか会ったことがありませんでした。

しかも、その場所は防空壕の中でした。

その場面を回想しますと・・・。

戦況が著しく悪くなってきた昭和20年、大阪も度々空襲に見舞われるようになっていました。

そんなある日、空襲警報が鳴り、千代は一平(成田凌)と共に防空壕に逃げ込みました。

みなが恐怖と不安を抱えて生きている時代です。

防空壕の中には殺伐とした空気が漂っていました。

間の悪いことに、そこで赤ちゃんが泣きだし、空気はさらに悪くなってしまいました。

そんな時、千代に「ハナコ!ハナコやろぉ?」と呼びかける男がいました。

「人違いだす」と驚く千代に男は続けて、

「いやいや、ハナコは人ちゃう。昔飼うてた牛や」と失礼なことをいう男。

防空壕の中の空気が和み、クスクス笑いが漏れるなか、千代が「誰が牛やて?」とやり返すと笑いはさらに大きなものになっていきました。

周りの人々の笑い声に気付いた千代は、その初対面の男との掛け合いを即興漫才のように見事に成立させ、最終的には防空壕の中は爆笑に包まれ、険悪なムードは一気に明るくなったのでした。

そして、無事空襲が止んだ後の帰り道、その男の正体はじゃべくり漫才で有名な花車当郎(塚地武雅)だと、一平から聞かされるのでした。

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そのたった一回の出会いが忘れられずにいた花車当郎(塚地武雅)は、ラジオドラマでの相手役として千代を指名したのでした。

こんな運命的な出会い、偶然とは言えませんよね。

というわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『袖振り合うも他生の縁』

今日のことわざ
 

袖振り合うも他生の縁(そでふりあうもたしょうのえん )

意味 ・・・ 全く知らない人と、たまたま道で袖が振れ合うようなちょっとしたことも、決して偶然ではなく、前世からの巡り合わせだということ。

『袖振り合うも他生の縁』の意味、由来

『袖振り合うも他生の縁』とは、仏教の教えを基に生まれた表現です。

『多生(たしょう)』とは仏教用語で、何度も生まれ変わるという『輪廻転生(りんねてんしょう)』と同じ意味を表します。

そして、『多生の縁』とすれば、前世で結ばれた因縁ということになります。

すなわち、道を歩いていて見知らぬ人とすれ違う(すれ違う時に着物の袖が振れ合う)のも、偶然ではなく前世からの因縁によるものなのだから、どんな出会いも大切にしなければならない

という意味のことわざです。

『上方(京都)いろはかるた』『尾張(大阪)いろはかるた』の絵札として使われていますので、江戸時代末期にはすでに浸透していたものと考えられます。

また、歌舞伎・名歌徳三舛玉垣(1801)には、

「誠に袖ふり合ふもたしゃうのえんとやらいへば、諸国を経廻(へめぐ)る旅の憂さおも晴らし」

と見られます。

『袖振り合うも他生の縁』の類義語、対義語

類義語
 

袖の振り合わせも他生の契り(そでのふりあわせもたしょうのちぎり )

意味 ・・・・ 見知らぬ人とすれ違いざまに袖が振れあうのも前世からの因縁だということ。「袖振り合うも他生の縁」の古い言い回し。

一村雨の雨宿り (ひとむらさめのあまやどり)

意味 ・・・ ひとしきりの夕立を避けて一緒に雨宿りするのも、前世からの因縁があるからだということ。

対義語
 

縁もゆかりもない(えんもゆかりもない)

意味 ・・・ 何の関わりもないこと。

正確な対義語とはいえませんが、対義語に近い表現として挙げておきます。

こんな場面で使おう!『袖振り合うも他生の縁』を使った例文

例文
 

・先日スポーツジムで出会った人と、翌月には仕事相手として再会するなんて、袖振り合うも他生の縁だと実感した。

・初対面の相手だったが、袖振り合うも他生の縁と思い、声をかけてみた。

袖振り合うも他生の縁というのだから、出会いは大切にすべきだ。

・私の財布を拾って交番に届けてくれた女性が今の妻だなんて、袖振り合うも他生の縁としか言いようがない。

袖振り合うも他生の縁ということわざを覚えたのでナンパで使ってみたら、女の子は『何言ってんだ、こいつ』という顔をしていた。

『袖振り合うも他生の縁』を英語で表現すると?

英語には、これらのような表現があります。

Even a chance acquaintance is a divine ordinance.

acquaintance・・・知り合い、知人 chance acquaintance・・・偶然の出会い

divine・・・神 ordinance・・・法令、布告、命令

偶然の出会いさえも、神の命令である。

A meeting by chance is preordained.

preordain・・・運命をあらかじめ定める、あらかじめ運命を定める。

偶然の出会いは、あらかじめ運命づけられている。

Even a chance acquaintance is decreed by destiny.

decree ・・・法令として布告する、天・運命が~を定める、決める。

偶然の出会いさえも、運命によって決められている。

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まとめ

人生は人との出会いによって成り立っていると言っても過言ではないでしょう。

そして、偶然と思えるような出会いも、お互いが引き寄せ合って生まれた出会いなのかもしれません。

雨を避けようとたまたま入った喫茶店で、あなたは運命的な出会いを果たすかもしれません。

寝坊して電車に乗り遅れたことで、新しい出会いに遭遇するかもしれません。

また、あなたの親友や大切な人との出会いを思い返してみてください。

袖振り合うも他生の縁、決して偶然ではないでしょう。

では、一つ一つの出会いを大切に・・・

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