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今日のことわざ『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソードとともに解説!

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ラグビーワールドカップ東京開催、日本代表 VS ロシア代表 のメンバー発表がありましたね。

ラグビーというスポーツの魅力は、迫力ある豪快なプレーが真っ先に挙げられると思いますが、それだけ危険なスポーツでもあります。

毎試合複数人の怪我による退場者が出るのは当然、試合中に脳震盪を起こす選手も珍しくありません。

また、そんな危険なスポーツと向き合う心身ともに屈強な選手たちにも、恐怖心は少なからずあることでしょう。

生半可な覚悟では、グラウンドに立つことすらできないでしょう。

前回の2015年ワールドカップイングランド大会に続き、今回も代表選手に選ばれている、スクラムハーフ・田中史朗選手は、大会前に奥様にこう伝えたそうです。

「命がけで戦う。もし俺が死んだら新しいいい人見つけてな」

https://news.livedoor.com/article/detail/10638920/ 

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それほどの覚悟を持って臨んだ前ワールドカップ、日本代表は初戦で強豪・南アフリカを破り、日本のラグビー史を大きく塗り替えました。

その立役者の一人が田中史朗選手でした。

残念ながら前回は予選グループ突破は叶いませんでしたが、今回はやってくれるはずです!

というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』

今日のことわざ
 

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれみをすててこそうかぶせもあれ)

意味 ・・・ 自分の命を捨てる覚悟で取り組めば、危機を脱し、活路を見出せるということ。

解説

人は溺れかけてしまった時、冷静さを欠き、手足をバタバタさせるなどして、足掻いたり、もがいてしまいます。

その結果、もがけばもがくほど、深みにはまってしまいます

ですが、捨て身になって水の流れに身を任せてしまえば、やがて浅瀬にたどり着き、助かることができます。

よほど体脂肪が少ない人でなければ、水中で身体の力を抜けば、自然と浮かび上がりますよね。

つまり、『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』とは、

溺れたくない、死にたくないという気持ちを捨て、身体をの力を抜いて川の流れに身を任せれば(自分の命を捨てる覚悟を決めれば)、川の流れが自然と浅瀬へと導いてくれる(危機を脱し、活路を見出すことができる)。

という意味のことわざになります。

一大決心をして事に臨む時や、覚悟を決めて物事に取り組む時に多く使われる表現ですね。

類義語 対義語

類義語
 

皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を断つ(かわをきらせてにくをきり、にくをきらせてほねをたつ)

意味 ・・・ 多少の損害を覚悟して相手に大きなダメージを与えること。

現代では、『肉を切らせて骨を断つ』と省略して使われることの方が多い。

重賞の下には死士あり(じゅうしょうのしたにはししあり)

意味 ・・・ 多大な褒章には死の覚悟がいるとのたとえ。

対義語
 

命あっての物種(いのちあってのものだね)

意味 ・・・ 何事も命があってこそ初めてできるものだということ。

※対義語としては微妙な表現ですが、一応挙げておきます。

こんな場面で使おう 例文

窮地に追い込まれた時の心構えや、困難を乗り越えるための決意を表す表現として使われます。

 

例文
 

身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、チームが一丸となって立ち向かった結果、ラグビー日本代表は見事に予選を突破した。

長い人生、誰にも何度かは身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、厳しい戦いを挑まなければならない時が必ずやってくるものだ。

レギュラーから外された時には、サッカーを辞めようかとも考えたが、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれだと必死に練習に励んだ結果、レギュラーどころか、県の選抜メンバーにまで選ばれるような選手になれた。

勤めていた会社が倒産した時には不安で眠れない日が続いていたが、先輩から一緒に起業しようと誘いを受けてからは、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、寝る間も惜しんでがむしゃらに働いた。あの頃は実に充実した毎日だった。

ピンチをチャンスに変えるには、身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれと、腹を括るのも、立派な手段の一つだ。

英語での表現は・・・

He that fears death lives not. (死を恐れる者は生きられない)

fear ・・・ 恐れる

Fortune favours the bold. (幸運の女神は勇者を助ける)

fortune ・・・ 幸運、運、運命の女神. favour ・・・親切、支持する bold ・・・ 大胆な、勇敢な

若干宗教っぽさがある言い回しのように思えますが、要点としては同じことが表現されていますね。

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まとめ

自国開催というプレッシャー、体格的な不利、相次ぐ故障者・・・

多くの不安を抱えて開幕を控えるラグビー日本代表チームではありますが、『身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ』の精神で、そのプレッシャー、恐怖心を大きな力に変えて日本中を大いに沸かせてくれることでしょう。

こんな彼らの『覚悟』から我々が学ぶことは、たくさんあるはずです。

選手たちと共に、ワールドカップを盛り上げていきましょう!!!

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