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いよいよ最終回!人気ドラマ『ドラゴン桜』から、ことわざを学ぼう!
2021年6/27に最終回となる人気ドラマ『ドラゴン桜』ですが、東大専科の生徒たちが東大受験本番に向けてラストスパートをかける一方で、前理事長が目論む学園売却の問題も発覚し、壮絶なクライマックスを迎えようとしています。
そんななかで、顧問弁護士として前理事長とタッグを組み、売却を推し進めていたのは、桜木の弁護士仲間である早霧せいなさん演じる岸本弁護士でした。
さらには、仲間として売却をバックアップしているのは、桜木建二の元教え子の林遣都さん演じる坂本たちだったのです。
正直なところ、私のような熱心な視聴者としては、ここまでは容易に推測できたことでした。
ですが、桜木、水野両氏を学園に招いた及川光博さん演じる高原教頭の見事な裏切りっぷりには驚きましたね。
あんなに熱心に生徒や学園のことを考えているようだった教頭までもが・・・。
まさに、『灯台下暗し』というやつですね。
というわけで、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『灯台下暗し』
灯台下暗し(とうだいもとくらし)
意味 ・・・ 身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。
『灯台下暗し』の意味、由来
まず、現代において『灯台』と言えば、岬の先端や港湾内に設置された『灯台』を思い浮かべると思います。
ですが、『灯台下暗し』の『灯台』とは、岬の先端や港湾内から目印となるように光を発し、船舶の航路標識としての役割を果たす『灯台』ではなく、別のものを指しています。
ここでの『灯台』とは、ろうそくがなかった時代に使われていた室内照明器具で、油の入った皿に糸状の芯(ろうそくの芯のようなもの)を浸して火をともす燭台のようなもののことになります。
燭台(しょくだい)・・・ろうそくを立てるための台。
そして、燭台は周囲を明るく照らしはますが、その真下は台の影になっていて暗くなってしまいます。
その様子から、『灯台下暗し』とは、
身近なことには案外気がつかないものだというたとえ。
という意味になりました。
古くは、俳諧・毛吹草(1638年)や井原西鶴の浮世草子『世間胸算用(1692年)』で、使われている表現になります。
俳諧 ・・・ 普通の連歌に対して、こっけいを旨とした連歌。
また、実際には航路標識の灯台においても、周囲は照らすが、真下は陰になって暗いという点では同じですが、日本で初めて観音崎灯台(神奈川県横須賀市三浦半島東端の観音崎)が設置されたのが明治二年(1869)ということが、どちらが正確な由来なのかを裏付けていますね。
『灯台下暗し』の類義語、対義語
秘事は睫(ひじはまつげ)
意味 ・・・ 秘事や秘伝は意外に身近にあり、気付きにくい睫毛のようだということ。
傍目八目(おかめはちもく)
意味 ・・・ 第三者は当事者よりも正確に判断ができるということ。
木を見て森を見ず(きをみてもりをみず)
意味 ・・・ 小さな部分だけにとらわれて、全体を見ようとしないことのたとえ。
鹿を追う者は山を見ず(しかをおうものはやまをみず)
意味 ・・・ 一点に集中すると、他のことを顧みることが疎かになるというたとえ。
※視点、視野の観点から、対義語として挙げておきます。
こんな場面で使おう!『灯台下暗し』を使った例文
・眼鏡を頭の上に載せておきながら、『メガネ、メガネ・・・』と探すのは、まさに灯台下暗しを絵に描いたような状況である。
・サスペンスドラマ小説では、身近な人物が犯人だったという灯台下暗しの結末は、よくあることだ。
・わざわざネットで取り寄せていた商品が近所のスーパーに置いてあるなんて、灯台下暗しだった。
・灯台下暗しというし、探し物をするときは、まず手近なところから探してみよう。
・今まで異性として意識したことがなかった幼馴染の彼が、私の理想の男性だったなんて、まさに灯台下暗しだ。
『灯台下暗し』を英語で表現すると?
英語にはこれらのような比喩的表現があります。
The darkest place is under the candlestick.
(最も暗いのはろうそく立ての下である)
You must go into the country to hear what news at London.
(ロンドンの新しいニュースを知るには、田舎に行かなければならない)
まとめ
誰もが、灯台下暗しな経験をしたことがあるでしょう。
意外と気付かないものなんですよね・・。
これを機会に、今一度身の回りの状況をしっかり見つめ直してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、思いもよらない幸せに気付けるかもしれませんよ。