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急激なコロナウィルス感染拡大によって年始早々に緊急事態宣伝が再発令され、3週間が過ぎました。
人の流れを止めることや国民全員の努力と我慢の成果で、少しは鎮静化したように思えますが・・・
都心部では濃厚接触者の追跡に手が回らなくなっていたり、変異種の感染も確認されたり、予断を許さない状況には変わりありません。
新規感染者の数字だけで安心して、気を緩めることのないように、
今日のことわざは・・・
今日のことわざ『喉元過ぎれば熱さ忘れる』
喉元過ぎれば熱さ忘れる(のどもとすぎればあつさわすれる)
意味 ・・・ 人から助けてもらったことや、苦しい経験も、時がたてばすっかり忘れてしまうということのたとえ。【江戸いろはカルタ】の『の』
『喉元過ぎれば熱さ忘れる』の意味、由来
どんなに熱い食べ物や飲み物も、飲み込んで喉元を過てしまえば、熱さを感じなくなるという人間の生理現象が由来となっています。
いつの時代に生まれたことわざかは定かではありませんが、江戸時代中期に作られ、流行した『いろはかるた』に使われている表現ですので、それ以前には一般的に浸透したことわざだったのでしょう。
『喉元過ぎれば熱さ忘れる』の類義語、対義語
病治りて医師忘る(やまいなおりていしわする)
意味 ・・・ 病気がなおると世話になった医者のことを忘れてしまう。また、苦しいことが過ぎると、頼りにした人のありがたさを忘れてしまうことのたとえ。
雨晴れて笠を忘る(あめはれてかさをわする)
意味 ・・・ 過ぎてしまえば、その時に受けた恩も忘れてしまうというたとえ。
蛙がオタマジャクシ時代のことを思い出せぬ(かえるがおたまじゃくしじだいのことをおもいだせぬ)
意味 ・・・ 人は成功すると、苦労した惨めな時代のことを忘れて偉そうに振る舞うようになるということのたとえ。(韓国のことわざ)
羹に懲りて膾を吹く(あつものにこりてなますをふく)
意味 ・・・ 以前の失敗にこりて、必要以上に用心深くなることのたとえ。『羹』とは、肉や野菜の入った熱い吸い物のこと。『膾』とは、野菜などを生のままあえた冷たいすの物。熱い吸い物でやけどをしたからと、冷たい料理までふいて冷ますような、無駄な用心のことをいう。
一宿一飯の恩義(いっしゅくいっぱんのおんぎ)
意味 ・・・ ちょっとした恩義でも忘れてはいけないという戒めの語。 旅先などで、一晩泊めてもらったり一度食事を恵まれたりする意から。
こんな場面で使おう!『喉元過ぎれば熱さ忘れる』を使った例文
人間は、人から受けた恩をすぐに忘れてしまうということへの戒めの言葉や、懲りずに何度も同じ過ちを犯す人への忠告の言葉などとして使われます。
・入院中はタバコを止めていたのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、退院した今では普通に吸ってしまっている。
・スノーボードで大怪我をした兄は、もうこりごりだと言っていたのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるで、怪我が治った途端、スノーボードに出かけて行った。
・あれほど親身になって相談に乗ってやったのに、近況も結果も報告してこないなんて、まさに喉元過ぎれば熱さ忘れるだ。
・あれほど二日酔いで苦しんでいたのに、喉元過ぎれば熱さ忘れるなのか、夜になったらまた飲み始めていた。
・喉元過ぎれば熱さ忘れるというが、あれほど注意していたつもりが、また同じ失敗をしてしまった。
『喉元過ぎれば熱さ忘れる』を英語で表現すると?
The danger past and God forgotten.
(危険が過ぎると神は忘れ去られる)
Vows made in storms are forgotten in calms.
(嵐の時になされた誓いは、平穏な日には忘れられる)
これらのように、英語でも比喩的な表現があります。
人生訓となる教えは、世界共通ということですね。
まとめ
人間とは、忘れていく生き物です。
ですが、どうしても忘れてはいけない恩義や、次に活かしていくべき苦い経験も多くあります。
喉元の熱さ、痛みは一瞬ですが、大切なことはしっかり胸に刻み込んでおきましょうね。