目次
ラグビーワールドカップ、いよいよ開幕しましたね!
さらには開幕戦となった対ロシア戦に勝ち、目標の予選リーグ突破への大きな弾みをつけた日本代表ですが、強烈なプレッシャーからの固さがあったものの、日本らしい、いい試合をみせてくれましたね。
派手さはないものの、守るべきことろはしっかり守り、少ないチャンスをしっかりものにしての勝利でしたね。
また、トライを4つも取り、予選リーグでのボーナスポイントを取ったことも大きな収穫でした。
いくら強豪とは言えないロシア相手であろうと、守り勝つイメージが強かった今までの日本代表からは、生まれ変わったかのような試合展開でしたね。
そして、次戦は、世界ランキング堂々の第一位、ラグビー発祥国のアイルランドです。
しっかりと『ヘッドギアの緒』ではなく・・・・
ということで、『今日のことわざ』は・・・
今日のことわざ『勝って兜の緒をしめよ』
勝って兜の緒をしめよ(かってかぶとのおをしめよ)
意味 ・・・ 一つのことに成功しても気を緩めずに、また気を引き締めよということ。
解説
由来は、鎧兜を身に付けて戦っていた時代まで遡ります。
記録としては、戦国時代の武将・北条氏綱が、息子である氏康に遺した『五か条の訓戒』に記されています。
知略や裏切りに塗れた、ちょっとした油断が命取りとなった戦国時代に生まれた表現と聞けば、妙に納得できますね。
戦いに勝利を収めて兜の紐をゆるめた時、誰しも油断や隙が生まれ、相手から攻撃、逆襲される危険があります。
つまり、勝利を収めた後、成功した後の安心感や慢心が、油断や心の隙を生み、それが身の破滅につながることを表すという戒めを含むことわざになります。
類義語 対義語
類義語
油断大敵(ゆだんたいてき)
意味 ・・・ 気を緩めることは失敗のもとなので、気をつけよということ。
好事魔多し(こうじまおおし)
意味 ・・・ 良いことや、めでたいことには、とかく邪魔が入りやすいということ。
対義語
驕る平家は久しからず(おごるへいけはひさしからず)
意味 ・・・ 権力を得て、思い上がって勝手な振る舞いをしている者は長く栄えることはなく、いずれ滅びていくというたとえ。
またまた、少々強引ですが、勝った後、権力を得た後の行動、振る舞い比較して、対義語として紹介しておきますね。
こんな場面で使おう 例文
例文 勝って兜の緒をしめよと、日本代表チームは勝利の後のミーティングでも、反省点ばかりが飛び交っていた。
例文 模擬試験で校内一位になったが、マークシートでたまたま勘が冴えていただけだったので、勝って兜の緒をしめるべく、徹底的に復習することにした。
例文 調子のいい時にこそ落とし穴があると、バブルの時代に身をもって経験した祖父は、勝って兜の緒をしめよと、今ではとても堅実な経営者になっている。
例文 バンドとして成功し、急に女の子にチヤホヤされはじめたが、勝って兜の緒をしめよと、マネージャーからきつく聞かされている。
例文 あのボクサーが王座防衛記録を打ち立てることができたのは、勝って兜の緒を締めよと、決して驕ることなくトレーニングを積んできた結果だろう。
このように、油断や慢心に対しての戒めとして多く使われます。
英語での表現は・・・
Don’t halloo until you are out of the wood .
halloo ・・・ 歓喜の叫びを上げる
直訳すると、森から出るまでは歓喜の叫びをあげるな となり、『勝って兜の緒を締めよ』と同じような表現として使われます。
我々現代の日本人にすれば、『森』=『危険な場所』とは、なかなか結び付きませんが、獰猛な動物や山賊などの悪者がいる『森』は、『危険な場所』と考えれれていたのでしょう。
まとめ
人生、調子がいい時こそ気を付けていないと、思わぬ落とし穴があるものですよね。
スポーツの世界では、『怪我』という選手にとって最大と言ってもいいほどの大敵がいますし、社会生活においては、妬みや僻みだってあるでしょう。
調子に乗り過ぎて周りが見えなくなり、人を傷つけてしまうことだってあるかもしれません。
走っていても自転車でも車でも、スピードが出ている時ほど、転んだ時の被害は大きくなります。
調子がいい時、波に乗っている時ほど、注意が必要ということです。
決して驕らず、謙虚な気持ちで、生きていけたらいですね。
それがなかなか難しいんですけどね・・・
では、また来週・・・