10級 ことわざ

今日のことわざ『一年の計は元旦にあり』の意味、由来、類義語、対義語、例文、英語表現などをエピソード付きで解説

新年の抱負を考えながら、ことわざを学ぼう!

明けましておめでとうございます。

今年もことわざ検定は、日本の言語文化であることわざの素晴らしさをお伝えすることで、世界で活躍する人づくりを目指して精進して参りますので、どうかよろしくお願いいたします。

さて、みなさんは2020年初めての朝、どのような気持ちで目覚めましたか?

夜更かししてまだ寝ぼけている方も、お酒を飲み過ぎてしんどい方もおられることと思います。

ですが、『一年の計は元旦にあり』ということわざもあります。

幸い天候にも恵まれたことですし、2020年最初の朝日を浴びて目を覚まし、今年の抱負や目標を掲げてみてはいかがでしょうか。

というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『一年の計は元旦にあり』

一年の計は元旦にあり(いちねんのけいはがんたんにあり)10級

意味 ・・・ 物事は、初めが最も大切だというたとえ。物事を始めるには、最初に計画をしっかり立てておくべきだということ。

『一年の計は元旦にあり』の意味

「計」には計画という意味がありますので、一年の最初(元旦)にしっかりとした計画を立ててことに臨むことが大切だという意味になります。また、「元旦」の部分を「元日」や「正月」に言い換えて言われることもあります。

ここで、正月、元日、元旦の言葉の違いについてもお話しておきます。

正月とは、本来の意味としては一年の初めの月、つまり1月の1か月間を指しますが、近年では一般的に三が日(1/1~1/3の三日間)を指します。

元日は一年の初めの日、一月一日、丸一日を指します。

そして、元旦ですが、『旦』という漢字は、太陽が地平線上に現れる時という意味を表しますので、厳密には元日の朝のことを元旦と言います。

『一年の計は元旦にあり』の由来

毛利元就由来説

『一年の計は元旦にあり』の由来としては、二つの説があります。

その一つは、戦国武将毛利元就が息子の隆元に送った手紙の一節と言われています。

その手紙にはこう書かれています。

一年の計は春にあり

(一年の計画は新しい年に立てるべきである。)

一月の計は朔(ついたち)にあり

(一月の計画は月初めに立てるべきである。)

一日の計は鶏鳴(けいめい)にあり

(一日の計画は一番鶏が鳴く朝に立てるべきである。)

この手紙の一節を基にして、『一年の計は元旦にあり』ということわざが生まれたと言われています。

毛利元就は筆まめで有名な人物で、『三本の矢』の話も、手紙に書いたものだったそうです。

憑慶京 『 月令広義 』説

もう一つの説は、中国の明の時代に官僚でもあり学者でもあった憑慶京によって書かれた書物「月令広義」に由来すると言われる説になります。

「月令広義」では中国の伝統的な年中行事やしきたりが解説されており、そのなかに『四計』という項目があります。

一日の計は晨(あした)にあり

(「晨(あした)」とは「朝」を意味し、1日の初めである朝に計画を立ててことに臨むべきである。)

一年の計は春にあり

(「春」は新しい年のことを意味し、一年の計画は新しい年に立てるべきである。)

一生の計は勤にあり

(人の一生は仕事で決まるということ。)

一家の計は身にあり

(一家を支えるには、健康であることが必要であるということ。)

この『四計』に由来するという説もあります。

これらの二つの説を時系列で比較すると、毛利元就の手紙が書かれたのが数十年ほど早いものになります。

すでに日本と中国(明)の間に国交はあったとはいえ、文献などが伝わり、広まるまでには相当の月日を要すると考えられます。

近い時期に同じような思想が日本と中国で生まれたと考えるのが妥当ではないでしょうか。

『一年の計は元旦にあり』の類義語、対義語

類義語

類義語

一日の計は朝にあり(いちにちのけいはあさにあり)

意味 ・・・ 計画は早めにしっかりと立てるのがよいという戒め。

一生の計は少壮の時にあり(いっしょうのけいはしょうそうのときにあり)

意味 ・・・ 計画は早めにしっかりと立てるのがよいという戒め。

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対義語

対義語

終わり良ければ全て良し(おわりよければすべてよし)4級

意味 ・・・ 物事は最後の結末が最も大事であり、途中は何があっても問題にならないということ。

厳密には対義語とするには厳しいですが、結果オーライ的なニュアンスがあり、ある意味計画性を否定するようなことわざとして、対義語として挙げておきます。

こんな場面で使おう 『一年の計は元旦にあり』を使った例文

例文 一年の計は元旦にありというし、今年は上等な手帳を買って、しっかり計画を立てこうどうしよう。

例文 一年の計は元旦にありと、仕事始めの日に新規顧客開拓の計画書を作らされた。

例文 計画が上手く練られていなかったせいで、今回の事業はことあるごとに行き詰ってしまい、一年の計は元旦にありと痛感させられた。

例文 一年の計は元旦にありと、正月も休まず司法試験の勉強に取り組んだ。

例文 書初めで今年の抱負を書くという風習は、一年の計は元旦にありということわざに倣ったものだろう。

『一年の計は元旦にあり』を英語で表現すると・・・?

New year’s day is the key of the year.

(元旦は一年の鍵である)

英語にもこのように、『一年の計は元旦にあり』と同じ意味の戒め、教訓となるような表現があります。

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まとめ

何の目印のない砂漠の中を真っすぐ歩けと言われても、人は絶対に真っすぐには歩けません。

砂漠の中を彷徨い続け、途方に暮れてしまうことでしょう。

物事や人生においても同じことが言えます。

しっかりと計画を立て、目印となる目標(ゴール)を定めていなければ、回り道どころか、どこに向かえばいいのかさえ分からなくなってしまうでしょう。

めでたく新年を迎えたわけですし、心機一転、今年の目標、計画など考えてみてはいかがでしょうか?

 

途方に暮れる(とほうにくれる)4級 

意味 ・・・ どうしてよいかわからずに、困り果てること。

心機一転(しんきいってん)4級 意味 ・・・ あることをきっかけに、気持ちがよい方向に切り替わること。

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