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今日のことわざ『国破れて山河あり』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などを徹底解説!

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74年前の今日、1945年8月6日・・・

人類史上初めての都市に対する核攻撃が広島市を襲い、当時の広島市の人口35万人(推定)のうち、10万人以上の人が命を落とし、街全体が一瞬のうちに焼け野原と化しました。

その残酷な歴史は、今でも広島市内にある原爆資料館などの施設に収められ、決して忘れてはならない歴史として、現代に語り継がれています。

そんな歴史から目をそらさず、継いでいくべき私たちが、少しでも前向きに、8/6を迎えるために、

平和への願いを込めて・・・

今日のことわざは・・・

今日のことわざ『国破れて山河あり』

今日のことわざ
 

国破れて山河あり(くにやぶれてさんがあり)

意味 ・・・ 戦争で国が滅びても、山や川などの美しい自然は変わらず、昔のままの姿を見せているということ。転じて、「変化する人の世」と「変わることのない自然」を比較した思いを表す表現。

解説

『国破れて山河あり』とは、中国文学史上最高の詩人と讃えられる唐の時代の詩人、杜甫の詩『春望』にある一節に由来しています。

『春望』には、このようにあります。

国破山河在(国 やぶれて山河あり)

また、杜甫は、李白と並び、中国文学史上最高の詩人と讃えられる唐の時代の詩人で、

漢詩における近体詩の代表的な詩型の一つである『律詩』の表現を大成させた人物です。

そして、『国破れて山河あり』の意味として、

が戦争にれ、かつての面影は失われてしまっても、(川)などの美しい自然の風景は変わることなくあり続ける。

という意味になります。

この表現では、「変化する人の世」と「変わることのない自然」を比べた思いを表しており、時の流れを嘆く時や、変わることのない自然の偉大さを讃える時に使われます。

江戸時代の俳人、松尾芭蕉の『奥の細道』でも引用されたことで、日本でも古くから有名な言葉ですね。

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ちなみに、『春望』にあるこの詩は、このように続きます。

 

国破山河在 国 やぶれて山河あり

(戦争によって首都が破壊されても、山や川は昔のまま変わらずに在り)

城春草木深 城 はるにして草木ふかし

(荒れ果てた城内にも春がきて、草や木が深々と生い茂っている。)

感時花濺涙 時に感じては花にも涙をそそぎ

(この戦乱の時代を思うと、美しい花をみても涙がこぼれ、

恨別鳥驚心 別れをおしんでは鳥にも心を驚かす

(家族との別れを思って、鳥のさえずりにもびくびくしてしまう。)

烽火連三月 ほうかさんげつに連なり

(戦は三ヶ月も続いており、)

家書抵萬金 かしょばんきんにあたる

(家族からの手紙は万金に値する)

白頭掻更短 はくとう掻けばさらに短く

(白くなった髪頭を掻くと、髪の毛はさらに短くなり、)

渾欲不勝簪 すべてしんに耐えざらんと欲す

(冠を留めるための簪(かんざし)を差すこともできない。)

 

このように、杜甫の詩『春望』とは、

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす・・・

と続く、平家の栄華と没落を描いた『平家物語』に通じるところが見られますね。

世界中どこにでも、争いから生まれる悲しい歴史があるといういことですね。

『国破れて山河あり』の類義語、対義語

類義語
 

栄枯盛衰(えいこせいすい) ・・・ 栄えたり衰えたりすること。また、そのような人の世のはかなさ。

諸行無常(しょぎょうむじょう) ・・・ この世のすべてのものは、常に移り変わり、同じ状態のものはないということ。

盛者必衰(しょうじゃひっすい)・・・ この世は無常であり、勢いの盛んな者もついには衰え滅びるということ。

盧生の夢(ろせいのゆめ) ・・・ 栄えたり衰えたりすること。また、そのような人の世のはかなさ。

申し訳ありません。

対義語としては、適切な表現が見つかりませんでした。

何か見つかれば追記致します。

例文 こんな場面で使おう

例文
 

・家族を犠牲にしてまでも会社に尽くしてきたのに、子会社への出向を命じられた今、国破れて山河ありという心境だ。

・第二次大戦における度重なる空襲で、都心部は焼け野原と化してしまったが、我が故郷は、国破れて山河ありというように、あの頃のままだった。

・お笑い芸人になるという夢を追いかけ続けてこの歳まで来たことに悔いはないつもりだが、地元の友人たちは皆、家庭を持ち、職場でもそれなりの地位を築いていると聞けば、国破れて山河ありかと、芸人として全く芽が出ていない今、むなしい気持ちになってしまう時もある。

英語での表現は・・・

松尾芭蕉の『奥の細道』を英訳したドナルド・キーン氏は、

Countries may fall , but their rivers and mountains remain.

のように英訳しています。

直訳的なものでは、これらが有名ですね。

The country is in ruins , and there are still mountains and rivers.

(国は滅んでも、山と川は変わらずあり続ける)

Empire broken mountain river remain.

(国は壊れても山と川は残る)

remain ・・・ 残る、残存する、存続する、生き残る

ruin  ・・・ 滅びる

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まとめ

『歴史は繰り返す』ということわざがありますが、決して繰り返してならない歴史もあります。

そう願って、杜甫も『春望』を書いたのではないでしょうか。

世界中の人が、今日という日を穏やかに迎える日が訪れますように・・・

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