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今日のことわざ『大は小を兼ねる』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで解説!

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ホールセールクラブ(会員制倉庫型卸売・小売)チェーンの『COSTCO(コストコ)』に行ったのですが・・・

やはり、何から何まで大きいですね。

写真の商品は、ハーブ系の塩ですが、店内には、一般的なサイズと比較して、約3倍のサイズ、容量のものが堂々とならべられています。

しかも、2本セットとかで・・・

『大は小を兼ねる』ということで、買ってはみたのですが、果たして賞味期限内に使い切ることができるのか心配になっちゃいました。

というわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『大は小を兼ねる』

今日のことわざ
 

大は小を兼ねる(だいはしょうをかねる)

意味 ・・・ 大きいものならば、小さいもの代わりになることができるということ。(小さくては、大きいものの代わりはできない。)

 

『大は小を兼ねる』の意味

まず、『兼ねる』とは、

一つの物、ひとりの人が二つ以上の働き(役目)を果たす という意味になります。

そして、ここでの『大』は、大きい物、『小』は小さい物を差し、大きい物はだと、小さい物の役目も果たすことができる。

という意味になります。

また、逆にいえば、

小さい物では、大きい物の代わりは務まらないということにもなります。

 わかりやすくカバンで考えると、大きいかばんであれば、小さいかばんに入る容量を楽々カバーできますが、小さいカバンでは、大きいかばんの代わりにはならないということですね。

つまり、大きいものは、小さいものよりも汎用性(はんようせい)が高く、広く利用できるということを表しています。

『大は小を兼ねる』の由来

中国の漢の時代の学者、董仲舒(とうちゅうじょ)に書かれたとされる書物、『春秋繁露(しゅんじゅうはんろ)』の一文に由来しています。

『春秋繁露(しゅんじゅうはんろ)』には、

「夫已有大者、又兼小者、天下能是之、況人乎」

という一文があり、現代語に訳すと、

「大人(賢者)は小人(愚者)の振る舞いもすることができる。だから、天下で役に立つことができるのは賢者だけだ」

という意味になります。

賢者は愚者の振る舞いをすることができるが、愚者には賢者のように振る舞うことはできないということから、人を物に置き換えて、現在のような意味になったといわれています。

確かに、賢い人がバカなことをするのは、プライドさえ捨てれば簡単なことですが、愚かな人が賢い人のふりをするのは、すぐにボロが出てしまうでしょうし、難しいことですね。

 

『大は小を兼ねる』の類義語、対義語

類義語
 
大は小を叶える(だいはしょうをかなえる)  
            
対義語
 
 

杓子は耳掻きにならず(しゃくしはみみかきにならず)

意味 ・・・ 必ずしも、大きいものが小さなものの代わりになるわけではないということ。

杓子(しゃくし)とは、ご飯をすくたり混ぜたりするしゃもじのことで、耳掻きと似たような形をしていますが、大きすぎて、耳掻きとして使うことはできないということから。大きいものが小さなものの代わりになるわけではない、という意味のことわざです。

材大なれば用を為し難し(ざいだいなればようをなしがたし)

意味 ・・・ 立派すぎる人物は世の中になかなか受け入れられないというたとえ。

材木が大きすぎると加工が難しく、使いづらいということから。

こんな場面で使おう!『大は小を兼ねる』を使った例文

小さい物よりも大きい物の利便性、汎用性の高さを表す際に使われます。

 

例文

大は小を兼ねるとからと、遠足に大きな水筒を持って行ったが、重くてとてもしんどかった。

・全く同じデザインで、値段も一緒だったので、大は小を兼ねると、少し大きいサイズのかばんを買った。

大は小を兼ねると、大きなワンボックスカーを買ったが、悲しいことに、後部座席どころか助手席に座る人もいなくて、いつも一人で乗っている。

・コストコに行った際、大は小を兼ねると、特大の調味料を購入したのだが、いくら使ってもなかなか減らず、賞味期限以内に使いきれるかどうか心配だ。

・テレワークの機会が増えた今、大は小を兼ねると、容量の大きいパソコンを買っておいて本当によかったと思う。

 

『大は小を兼ねる』を英語で表現すると?

The greater serves for the lesser.

(大は小にも役立つ)

The greater embraces the less.

(大は小を包含する)

Store is no sore.

(豊富に物があるということが害になることはない)

これらのように英語にも比喩的な表現があります。

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まとめ

 

私たちの日常生活において、『大は小を兼ねる』ものは多くあります。

ですが、食べ物の場合だと、つい食べ過ぎてしまったり、食べ切ることがでっきなかったりすることもあるでしょう。

道具の場合だと、用途によって適したサイズというものがあります。

また、類義語のようなニュアンスで、『量より質』という言葉もありますしね。

小さいものより大きいものの方が利便性も汎用性も高いのは事実ですが、そこは臨機応変に・・・。

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