慣用句

今日のことわざ『瓜二つ』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現をエピソード付き解説!

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カルロス・ゴーン氏の逃亡劇の映画化?からことわざを学ぼう!

年末の逃亡劇以来、メディア上では徐々に騒ぎも落ち着いてきた様子のカルロス・ゴーン氏ですが、あの逃亡劇を映画化するという話があるとかないとか・・・

もちろん賛否はあると思いますが、もし映画化されるのならば、主演は是非、ゴーン氏に瓜二つ(私個人の意見ですが)の喜劇俳優・ミスタービーンさんにやってもらいたいですね。

というわけで、今日のことわざは・・・

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今日のことわざ『瓜二つ』

瓜二つ(うりふたつ)

意味 ・・・ 二人の顔や姿かたちが大変よく似ていること。

また、外見だけでなく、性格、行動などが似ているという意味も含みます。

『瓜二つ』の意味・由来

まず、『瓜』とは、ウリ科の植物の総称、またはその果実を指します。

西瓜(スイカ)も、南瓜(かぼちゃ)も、、胡瓜(きゅうり)も、糸瓜(へちま)も、冬瓜(とうがん)もウリ科の植物です。

ちなみに苦瓜(にがうり)は何のことだと思いますか?

正解は味そのままで、ゴーヤのことです。

もちろん、ゴーヤもウリ科の植物です。

ですが、般的に『瓜』と漢字一文字で表す場合は、一般的に古くから庶民的な食べ物として馴染みのあった真桑瓜(まくわうり」を指します。

その真桑瓜を二つに切った時に、その切り口がそっくりであることから、転じて、「二人の顔や姿かたちが大変よく似ていること。」を表すことわざになりました。

ですが、断面の形なら、別に瓜じゃなくたって、リンゴだろうが柿だろうがトマトだろうが、たいていの果物や野菜は半分に切れば断面は同じという話ですよね。

市場にでも行けば、商品のほとんどが二つに切れば同じ断面になりますよね・・・

実際に、どうして『瓜二つ』と、『瓜』が使われたかは、確かな説はないようです。

ここからは私の予想ですが、古くから瓜という野菜が親しまれてきたからではないでしょうか。

その証拠に、『瓜』がたとえに使われたことわざは非常に多くあります。

瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ) 

意味 ・・・ 平凡な親からは、平凡な子しか生まれないというたとえ。また、原因のないところに結果はないというたとえにも用いられる。

瓜に爪あり爪に爪なし(うりにつめありつめにつめなし) 

意味 ・・・ 『瓜』と『爪』という字の形のささいなちがいを面白く表現したことば遊び。

梨の皮は乞食に剥かせ瓜の皮は大名に剥かせ(なしのかわはこじきにむかせうりのかわはだいみょうにむかせ)

意味 ・・・ 梨の皮は薄く剥き、瓜の皮は厚く剥いた方がうまいということ。

瓜を盗むには転んで取れ(うりをぬすむにはころんでとれ)

意味 ・・・ 立ったままで瓜畑の瓜を取ろうとしたらすぐにみつかってしまうことから、ものには場面に応じた対処法があるということ。

このように、瓜がなじみの深い食べ物だったことがわかりますね。

『瓜二つ』の類義語、対義語

類義語

類義語

瓜を二つに割る(売りを二つに割る)

意味 ・・・ 『瓜二つ』の古い言い回しで、同じ意味を表す。

対義語

対義語

似ても似つかない(にてもにつかない) 

意味 ・・・ まったく似ていないということ。

こんな場面で使おう。『瓜二つ』を使った例文

例文 彼らはさすが双子とあって瓜二つで、私たちには見分けがつかない。

例文 隔世遺伝というのは本当のようで、私は若い頃の祖父と瓜二つらしい。

例文 私と姉は顔は全く似てはいないが、母に言わせれば、やることなすこと瓜二つらしい。

例文 世の中には赤の他人でも、瓜二つの人間が何人かいるらしい。

例文 最近のブランド品の偽物は、本物と瓜二つなほどに精巧にできているそうだ。

このように、容姿だけでなく、性格や行動が似ていることについても使われます。

『瓜二つ』を英語で表現すると・・・?

two peas in a pod

という熟語で、そっくり、うまり、瓜二つと同じ意味になります。

peas ・・・  豆を意味する (pea) の複数形です。豆の中でもえんどう豆を指します。

ピーナッツの『ピー』ですね。

pod ・・・ 豆のさやを意味します。

英文にすると・・・

We’re like two peas in a pod.

私たちは瓜二つだね。

となります。

そっくりという表現には、瓜よりも、エンドウ豆の方が、しっくりきますね。

または、

as an egg to another

でも表すことができます。

日本では、瓜、英語圏では、エンドウ豆や卵で表現されているというわけですね。

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まとめ

例文にあるように、『瓜二つ』ということわざは、見た目だけでなく、性格、行動などにも使うことができる便利なことわざです。

瓜にたとえられることは本意ではない方もおられるかもしれませんが、昔の人は、親しみを込めて『瓜二つ』とたとえたのだと思いますので、誰かと『瓜二つ』と言われても、お気を悪くなさらぬように・・・

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