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2020年の暮れ頃からのコロナウィルス感染者の急増と、それに伴う医療崩壊の恐れから二度目の緊急事態宣言が発令され、不安な生活を送っておられることと思います。
ですが、世界ではワクチン接種を開始した国もあり、その効果、影響に注目が集まっています。
通常は、新薬やワクチンなどを開発するには、十数年の長い年月と、数百億ともいわれる莫大な費用がかかります。
有効成分の研究に始まり、臨床試験によって有効性、安全性を確実なものにして、様々な手続きを経て、国(日本では厚生労働省)の承認を得て、初めて薬品は世に出ることができます。
ですが、2019年末に中国・武漢で新型コロナウィルスが発見されてわずか約1年の間で、有効性、安全性の確実性においては一抹の不安があるようですが、ワクチンは完成し、摂取されています。
こと成果は、研究者、医療従事者の方々の努力、臨機応変に複雑な手続きなどを簡略化させた各種機関の奮闘があってのことでしょう。
通常、長い年月が必要となるウィルスワクチンを短期間において開発された偉業を讃えて、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『必要は発明の母』
必要は発明の母(ひつようははつめいのはは)
意味 ・・・ 必要に迫られることで、新しい工夫や発明が生まれるということ。
『必要は発明の母』 の意味、由来
ここでの必要とは、不便さ、不自由さから生じた必要性を意味しています。
そして、その必要性から新しい発明が生まれるということから、子供を産む母親にたとえて、できたことわざになります。
キッチングッズなどの発明品に多く見られることですが、企業に勤める開発者の方ではなく、
毎日家事に取り組む一般の主婦の方が発明した商品が、爆発的にヒットしたという話がよくありますよね。
それは実際に毎日家事をこなすなかで感じた不便さ、不自由さを解消しようと考えることで生まれた発想が元になっている場合がほとんどです。
つまり、『必要は発明の母』ということわざ通り、時間的な問題や既存の道具の使い勝手の悪さなどによる不便さ、不自由さが、新しい発明を生んだと言えるでしょうね。
そして、『必要は発明の母』とは、あの有名な『ガリバー旅行記』に由来します。
『ガリバー旅行記』の「リリパット国渡航記」という話の中で、
Necessity is the mother of invention.(必要は発明の母)
という言葉が出てきおり、それを直訳した表現になります。
『必要は発明の母』 の類義語、対義語
類義語
窮すれば通ず(きゅうすればつうず)
意味 ・・・ 行き詰まると、かえって思ってもみなかった良い考えが浮かび、活路が開けてくるものだということ。
必要が大きければ、助けは近い(ひつようがおおきければ、たすけはちかい)
意味 ・・・ 本当に必要だとされるところには、助けは来るものだということ。(ハンガリーのことわざ)
対義語
申し訳ありません。
適切な対義語が見つかりませんでした。
何か見つかれば追記致します。
こんな場面で使おう!『必要は発明の母』を使った例文
例文 家事にちなんだ便利グッズの多くが、主婦の方が、忙しい中で少しでも家事の負担を減らそうと考えて開発したものである。必要は発明の母とは、まさにこのことだろう。
例文 チームの中心人物を怪我で欠いたことで、新たな戦略が生まれたことは、必要は発明の母と言えるだろう。
例文 コロナウィルスの影響で我が社は本業に支障が出てしまったが、必要は発明の母で、新たな事業を立ち上げることに成功した。
例文 病気による食事制限によって食べられるものが限られてしまったが、必要は発明の母で、調理法や味付けを工夫することで療養中も食事を楽しむことができた。
例文 子供がゲームばかりするので、ゲーム機を隠してみたのだが、なにやら新しい遊びを考えて楽しんでいるようだった。必要は発明の母というが、子供が持つ発想力に驚いてしまった。
『必要は発明の母』 を英語で表現すると?
Necessity is the mother of invention.
必要は発明の母
『ガリバー旅行記』の「リリパット国渡航記」という話の中にある言葉で、それを直訳した表現になります。
まとめ
日本国内でも、2021年2月末にはワクチン接種を開始するために、多くの方々が危険に身をさらしながら奮闘してくださっています。
そんな方々に頑張り、気持ちに応えて、不要不急の外出は控え、少しでも感染が抑えられた状態でワクチン接種に臨めるように、私たちも自覚ある行動をしましょう。