ことわざ

今日のことわざ『鬼が出るか蛇が出るか』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソードとともに解説!

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今週もラグビーワールドカップ日本開催記念として、ラグビーネタでガンガン攻めていきますね!

さてみなさん、野球、サッカー、バスケットボール、テニス、バレーボール、卓球やゴルフも含めてもいいんですかね?

通常、球技というスポーツは、文字通り、球体のボールを使って行います。

数ある球技のなかで、ボールが丸くない(球体でない)スポーツって・・・

ラグビーぐらいのもんですよね。

※アメリカンホットボールもそうですが、アメフトとはラグビーとサッカーの要素を基として始められたスポーツですので、ここでは割愛します。

ご存じの通り、ラグビーでは、球体でなくこのような楕円形のボールが使われます。

球体のボールならば、地面に落ちても、同じような軌道で跳ね上がりますが、楕円球は、地面に当たる時の位置によって、どの方向に跳ね上がるが、転がっていくか全く予測ができません。

また、ボールをキャッチするにも、ボールの回転を把握していなければ、胸のなかでボールが暴れて落としてしまいます。

キックにおいても、ペナルティーキックやトライ後のコンバージョンキックで高く蹴り上げる場合は、あの形ゆえに、ボールの回転に加えて、風の影響も強く受けることで、大きく軌道が変わってしまう場合があるのです。

このように扱いが非常に難しいラグビーボールですが・・・

このいびつな形のボールが、ラグビーの歴史の中で様々逆転劇、悲劇を呼び、数えきれない名シーンを生んできたのです・・・

というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『鬼が出るか蛇が出るか』

今日のことわざ
 

鬼が出るか蛇が出るか(おにがでるかじゃがでるか)

意味 ・・・ これから先には、どんなことになるか予測がつかないことのたとえ。

『鬼が出るか蛇が出るか』の意味、由来

『鬼が出るか蛇が出るか』とは、からくり人形を操る傀儡師(かいらいし)が、人形を箱の中から取り出す時に言っていた台詞が基になっています。

傀儡師とは、人形を操りながら、軽妙な語り口で物語の進行を盛り上げる人のことで、現代でいうところの人形劇(からくり人形劇)を生業とする人のことをいいます。

その傀儡師が、「さあ、鬼か出るか蛇か出るか?」と、今後の展開に注目する観客を煽る台詞として使っていたことから生まれた表現です。

また、この表現『鬼が出るか蛇が出るか』において使われている『鬼』『蛇』とは、

『不吉なこと、災い』のたとえとして使われる場合が多い単語で、今後の展開(どんなに恐ろしいことが待っているのか)を煽る目的で使われていたとされています。

類義語 対義語

類義語

類義語
 

海のものとも山のものともつかない(うみのものともやまのものともつかない)

意味 ・・・ 将来どうなるかさっぱり見当がつかない事のたとえ。

伸るか反るか(のるかそるか)

意味 ・・・ 成功するか失敗するか、結果はわからないが、運を天に任せて思いっきりやってみるということ。一か八か。

当たるも八卦当たらぬも八卦(あたるもはっけあたらぬもはっけ)

意味 ・・・ 占いは当たることもあれば、当たらないこともあるから、どんな結果が出ても、気にすることはないということ。

若干、ギャンブル的な要素を含む表現もありますが、何が起こるかわからない、行き先が不透明といったニュアンスを含む表現を類義語として挙げておきます。

対義語

対義語
 

目鼻が付く(めはながつく)

意味 ・・・ 物事のおおよその見通しが立つこと。似顔絵は目と鼻を描けばだいたい出来上がるということから。

推して知るべし(おしてしるべし)

意味 ・・・ 推測してみればわかるということ。

対義語としては、見通しがつく、見当がつくといった感じの表現を挙げました。

こんな場面で使おう 例文

例文
 

・優良企業を辞めてまで、長年の夢だったラーメン屋を開業するという兄だが、実際に家で食べさせてくれたラーメンは、正直美味しいとは言えず・・・。鬼が出るか蛇が出るか、兄弟としては気が気でない。

ここまで来たらもう後戻りはできない。鬼が出るか蛇が出るか、前に進むしか選択肢はない。

先日観た映画は、人間の醜い部分ばかりに焦点を当てた作品で、鬼が出るか蛇が出るかの繰り返しの展開で、終わった後には精神的に参っていた。

初めから勝てる勝負とは思っていなかったわけだから、鬼が出るか蛇が出るか、とことんやってやろうじゃないか。

鬼が出るか蛇が出るか、お互いにスタミナがなくなってきたレース終盤が勝負の分かれ目になるだろう。

英語での表現は・・・

 

God only knows what may happen.

『神のみぞ知る』という有名な表現で、『鬼が出るか蛇が出るか』とは違う視点から生まれた類義表現で、ぴったり当てはまりますね。

You never know what might happen.

また、主語を『GOD』でなく『YOU』に変えて、否定形にすることでも表現できますね。

さらには、ミスターチルドレンの名曲『Tomorrow never knows  』も同じ意味、表現になります。

 

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まとめ

誰もが先が見えない不安と戦いながら生きています。

ですが、未来が、将来が恐いからと言って立ち止まることもできません。

冷静に身を引く時もあれば、無理だとわかっていても勝負に出なければならない時が必ずあります。

鬼が出るか蛇が出るか・・・・

どこに転がっていくか分からないボールを追いかけるラガーマンの勇姿を見届けてみれば、あなたがさらに一歩踏み出すきっかけを掴み取ることができるかもしれませんね・・・

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