目次
ヒーローからことわざを学ぼう!
先日、フレーベル館さんから出版された『ことわざヒーロー★だるマン』の紹介、推薦記事を書かせていただきましたが、読んで頂けましたでしょうか?
ということで・・・
突然ですが、あなたにとってのヒーローは何ですか?
『ワンピース』のルフィーですか?仮面ライダーですか?ウルトラマンですか?『プリキュア』のキュアルージュですか?
今日は、『ことわざヒーロー★だるマン』にちなんで、ヒーローたちの共通点とも言えることわざを紹介したいと思います。
今日のことわざ『弱きを助け強きを挫く』
弱きを助け強きを挫く(よわきをたすけつよきをくじく)
意味 ・・・ 弱い者を助け、強い者の力を抑えること。
『弱きを助け強きを挫く』の意味
『弱きを助け強きを挫く』とは、任侠の世界の気風や心意気を表した言葉になります。
『任侠』と言えば、やくざや暴力団などの反社会勢力(反社)を思わせる物騒な言葉ですが、本来の意味としては、
本来、仁義を重んじ、困っていたり苦しんでいたりする人を見ると放っておけず、彼らを助けるために体を張る自己犠牲的精神や人の性質を指す語。
と、定義されています。
すなわち、弱き(立場の弱い者や困っている者)を助け、強い者(横暴な者)を抑える、懲らしめるという、気風、心意気を表す表現になります。
阪神・淡路大震災の時に、兵庫県に本拠地を構える組織が、被災した方々に炊き出しを提供したという行為には、『任侠』の精神からなのかもしれませんね。
『弱きを助け強きを挫く』の由来
『弱きを助け強きを挫く』とは、明治時代初頭の歌舞伎の舞台台詞に由来するそうです。
「総じて武道の極意と申すは、弱きを助けその強きを挫き、今目前の利を得ずとも」
(河竹黙阿弥「川中島東都錦絵-二幕」)
私なりに要約すると・・・
武道の極意とは、目先の利益に惑わされず、困っている人がいれば助け、横暴な者には立ち向かい、懲らしめるという精神にある。
のような感じですかね。
『弱きを助け強きを挫く』の類義語、対義語
類義語
勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
意味 ・・・ 善い行いは褒めて勧め、悪い行いは、戒めて懲らしめること。
対義語
内弁慶の外地蔵(うちべんけいのそとじぞう)
意味 ・・・ 家の中では威張っているが、外に出ると意気地がなく、おとなしくなること。
正確な対義語とは言えませんが、ニュアンス的にということで、挙げておきますね。
『弱きを助け強きを挫く』を使った例文
例文 ヒーローというものは、いつの時代も弱きを助け強きを挫くというのが相場である。
例文 弱きを助け強きを挫くという精神は見上げたものだが、彼は再々もめごとに巻き込まれている。
例文 祖父は、弱きを助け強きを挫くという正義感に満ちた人だった。
例文 水戸黄門や暴れん坊将軍などの最大の魅力は、弱きを助け強きを挫くという精神だろう。
例文 弱きを助け強きを挫くと言えば聞こえはいいが、弱い者が善で、強い者が悪だとは限らない。
『弱きを助け強きを挫く』を英語で表現すると・・・
特に比喩的な英語表現はないようで、そのままの直訳ではありますが・・・
Help the weak and fight the strong.
と表せますね。
まとめ
古ぼけただるまの置物が、有事の際には「ことわざヒーロー★だるマン」に変身! ことわざで悪者をやっつけ、諭し、説き伏せる! こと検(ことわざ能力検定協会)公認絵本!
と、出版元のフレーベル館さんの紹介文にあるように、だるマンはまさに正義のヒーローです。
やっつけるだけでなく、ことわざによって悪者を諭し、説き伏せるという新しい形のヒーローと言えるでしょう。
だるマンの活躍を是非ご覧くださいね。