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ワールドカップラグビー、いよいよ初戦(対ロシア)が迫ってきました。
今回の代表チームの強みと言えば、統率の取れた組織的なラグビーだけでなく、スクラムの強さにあると言われています。
ニュージーランドや南アフリカなどの強豪国と比較すれば体格的に劣っていることは事実ですが、3年間もの修練で、劣勢を覆す技術を磨いてきたそうです。
実際に、今月6日に行われた南アフリカ戦でも、試合には負けましたが、スクラムでは一歩も引きませんでしたからね。
そのスクラムの最大の狙いは、体格で勝る相手と渡り合い、押し勝つために、「スクラムを組む8人の力を漏らさない」ことなんだそうです。
1列目の3人は相手を押すのではなく「崩す」イメージで、後ろの5人が押す力を無駄なく相手に伝える。
組む準備を相手より早め、16本の足の位置や角度、8人の同調性などを徹底的に追求。
その結果、どこにもまねできない日本独自のスクラムを完成させ、今大会に挑みます。
陸上競技のリレーにおける、日本代表のバトンパスの技術に近い部分がありますね。
2015年イングランド大会での南アフリカ戦では、ペナルティーキックを選択せず、スクラムからの再開を選択し、見事にトライを奪っての逆転勝利を思い出させるような名シーンが、『日本が築き上げたスクラム』から生まれることでしょう。
そこで、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『創意工夫』
創意工夫(そういくふう)
意味 ・・・ 新しく考え出し、それを行うためのよい方法をあれこれ考えること。
解説
創意 ・・・ 新しい思いつき。独創的な考え。
工夫 ・・・ よい方法や手段をみつけようとして、考えをめぐらすこと。
文字通り、「創意」と「工夫」という2つの熟語の組み合せから成る四字熟語です。
創作活動のクリエィティブな場面だけでなく、日常生活での些細なことにまでに使われる、身近な表現です。
類義語 対義語
類義語
意匠惨澹(いしょうさんたん)
意味 ・・・ 物事を考案するのに苦心すること。
対義語
型にはまる(かたにはまる)
意味 ・・・ 今までの決まりきったやり方で、個性や独創性がないということ。
こんな場面で使おう 例文
例文 前回大会から四年、日本代表チームは創意工夫を凝らした練習方法により、世界と渡り合えるチームへと成長を遂げた。
例文 新入社員の彼が作った企画書だと舐めていたが、その内容は創意工夫が随所にみられる素晴らしいものだった。
例文 近所に行列ができるうなぎ屋があるが、人気の理由は長年創意工夫を凝らして作り上げられた秘伝のたれにあるのだと思う。
例文 少しでも家事の負担を少なくしたいという、多忙な彼女の思いから生まれた数々の便利グッズは、創意工夫の賜物であろう。
例文 このカメラは一見、人気商品の二番煎じのように見えるが、実際に使ってみると、至る所に創意工夫が凝らされた素晴らしいカメラだ。
二番煎じ(にばんせんじ)
意味 ・・・ 前のものの繰り返しや、人のまねで、新鮮味がないことのたとえ。
英語での表現は・・・
創意 ・・・ originality 、creativity
工夫 ・・・ ingenuity
と英語で表しますので、
originality and ingenuity / creativity and ingenuity などと表現できます。
まとめ
『創意工夫』とは、創作活動や芸術活動においての言葉だと難しく考えられがちではありますが、誰もが日常生活の中でも知らない間に、様々な創意工夫を繰り返しながら生きています。
料理を作る時のちょっとしたひと手間や、クローゼットや押し入れの収納方法など、実際には私たちの生活は創意工夫に溢れています。
創意工夫に才能や素質などありません。
小さなアイデア、発想、それらをさらに磨いていくことが、代表チームのスクラムのように大きな結果を生むのです。
つまり、創意工夫とは挑戦とも言えるでしょう。
誰にでも、どんな環境でも挑戦はできます。
小さなことからでも、あなたにの生活、人生を、創意工夫してみましょう!