10級~8級のことわざ

今日のことわざ『鶴の一声』

予選リーグも折り返し地点を過ぎ、決勝トーナメント進出を賭けた熱い戦いが繰り広げられていますね。

もちろん今日もラグビーと絡めたことわざを紹介していきますね。

野球、サッカー、バレーボールなどのチームスポーツには、必ず指揮官(監督)がいますよね。

監督次第でチームの雰囲気、チームカラー、戦術など大きく変わってくるものです。

野球の場合だと、選手の同じユニフォームを着て、大抵ベンチで腕を組んでどっしり座って、グラウンドに向かってサインを出したり、選手交代のタイミングなどを決めています。

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ですが、ラグビーの場合はベンチにはいませんよね。

ヘッドコーチ(野球での監督)は、スーツを着てスタンド(特別室のようなスペース)にいますよね。

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決して何もしていないってわけではないんですよ。

スタンドで、試合そっちのけで舘ひろしさんと写真撮ってるわけでもありません。

スタンドにいる最大の理由は、選手の動き、試合の展開、流れが上からの方がよく見えるからだそうです。

代表チームが練習中に各選手の動きを確認するために『ドローン』を取り入れているそうですが、非常に納得できる理由ですね。

というわけで、ヘッドコーチはスタンドから試合を読み、マイクでグラウンド傍にいるスタッフに指示を送っているのです。

ですが、試合の展開、テンポというものもあります。

ヘッドコーチの指示ばかり仰いでいるわけではありません。

そこで、細かい戦略についての決定権はキャプテンにあります。

瞬時にチームが勝つための最良な判断を下し、かつ、15人もいる仲間を納得させなければなりません。

そこで必要になってくることは、的確な判断だけでなくキャプテンの人望でしょう。

最近よく耳にするようになった言葉ですが、

 (captaincy) キャプテンシー ・・・ キャプテンとしてチームを統率する力。指導力。

がラグビーでは、他のスポーツ以上に求められるのです。

試合の山場、局面に立たされた時、毎回15人全ての考えが一致するとは限りません。

その時の残り時間、選手のスタミナや心理状態、相手チームの状態、出場メンバーの持ち味、客席の雰囲気、レフリーとの相性など、数えきれないほどの要因の中から最善の策を導き出さなければならないのです。

そんな時、チーム15人全員が納得したうえで、全力でプレーに集中するために必要不可欠なのは、キャプテンの『鶴の一声』でしょう。

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というわけで、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『鶴の一声』

 

鶴の一声(つるのひとこえ)8級

意味 ・・・ 他の議論や意見を押さえつけるような、有力者や権力者の一言。

 

解説

ご存知の通り、鶴の首はとても長く、言わば管楽器(トランペット、サックス、トロンボーンなど)のような構造をしていますね。

そのため、遠くまで響く大きな鳴き声を出すことができます。

その鳴き声は、数百メートルの距離でも聞こえるほど大きい声といわれています。

鶏はこの程度の首の長さでも、あんなに大きな声で鳴きますよね。

その数倍は首が長い鶴の鳴き声を想像しただけで、耳が痛くなりそうですね。

また、鶴は普段は滅多に鳴き声を上げることはなく静かに生活していますが、身の危険を感じたり、敵と判断した相手を威嚇する時にだけ、他の鳥たちを圧倒するほどの大きな鳴き声で鳴くと言われています。

そういったことから転じて、

『ここぞという時にだけ発言する人』=『権威ある人の発言』

と表すようになり、

『鶴の一声』 ・・・ 他の議論や意見を押さえつけるような、有力者や権力者の一言。

ということわざが生まれました。

注意点

注意点としては、『鶴の一声』とは、いい意味、悪い意味の両面を持っていることわざと言えます。

・なかなかまとまらない意見を、説得力や威厳のある一声でまとめ上げる。

・権力によって、否応なしに周りの意見をねじ伏せる。

このように、その一声によって、恩恵を受ける立場、被害を受けたり、不満を感じる立場、どちらの場合にも使われます。

※使い方としては、例文において、分けて紹介します。

類義語 対義語

類義語

 

雀の千声鶴の一声(すずめのせんこえつるのひとこえ)

意味 ・・・ つまらない者の千言より、すぐれた人の一言が勝っていることのたとえ。

 

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対義語

 

空き樽は音が高い(あきだるはおとがたかい)5級

意味 ・・・ 中身のない軽薄な人ほど、よく喋るというたとえ。

 

由来を含めた意味で、類義語、対義語として紹介させていただきます。

厳密な類似表現、対義表現ではありませんが、ご容赦ください。

こんな場面で使おう 例文

 

例文 スタンドからはキャプテンの鶴の一声で、ペナルティーキックでなく、スクラムに決まったように見えたが、15人の気持ちは一つだった。

例文 これ以上話し合いを続けても決着はつかないと判断した学級委員の鶴の一声で、文化祭の出し物は決定した。

例文 誰も間違ったことなど言っていないし、会社のことを考えて意見を出しているが、それぞれの部署での思いがぶつかり合い、会議は平行線のままだった。ここは社長の鶴の一声に頼るしかなさそうだ。

例文 営業部内で擦り付け合っていた気難しいクライアントの担当者は、部長の鶴の一声で私に決定してしまった。

例文 私は怪我を隠してでも試合に出たかったが、監督の鶴の一声で控えに回ることになった。

例文 まだ結果は出ていないが、これから必ず伸びると力を注いでいた企画だったのに、社長の鶴の一声で打ち切りになってしまった。

 

※前半の3つが、意見をまとめ上げるという肯定的な使い方で、後半の3つは、権力によって決定されたというネガティブな表現として使われています。

英語での表現は・・・

A king’s word is more than another man’s oath.

oath ・・・ 誓い

直訳すると、王様の言葉は一般人の誓いよりも上である。

となり、『鶴の一声』と同じような意味になりますね。

king (王様)と  man(一般人)word (ただの言葉)と oath  (誓い)      を対比した、素晴らしい発想の表現ですね。  

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まとめ

意見がまとまらない時、感情がぶつかり合い、決着がつかないような時、拠り所となるのが『鶴の一声』です。

ですが、『鶴の一声』を周りに響き渡らせるには、人望や威厳が必要です。

それは、一朝一夕で手に入るものではありません。

日頃からの行動の積み重ねが、人望や威厳を育むのです。

遥か南の海の向こうから若干15歳にしてやって来て、日本代表チームでキャプテンを務めるまでの経験、人望を積み上げてきたリーチ・マイケル選手のキャプテンシーに大いに期待して、ワールドカップラグビーを楽しみましょう!

 

一朝一夕(いっちょういっせき)7級

意味 ・・・ わずかな時間、ごく短い期間のこと。

 

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