慣用句

今日のことわざ『立て板に水』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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新たな日本のリーダー、第100代・内閣総理大臣・岸田文雄氏から、ことわざを学ぼう!

令和3年10月8日、衆議院本会議において、第百代内閣総理大臣となった岸田文雄氏が所信表明演説をされました。

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賛否あるようですが、個人的には、堂々とした力強い口調での話しぶりは立派なものだったと思います。

というのも、どうしても比べてしまうんですよね・・・。

前任者の菅義偉氏と・・・。

菅内閣が圧倒的に支持率を得られなかった最大の理由に、菅氏の演説下手、会見下手が挙げられるでしょう。

実直な人柄だということはわかるのですが、活舌の悪さに加えて、きわどい質問を受けると右往左往に泳ぐ目・・・。

結果として、やはりコロナ禍で不安を抱える国民を安心させ、政権を維持することはできませんでした。

立て板に水とまでは言いませんが、一国のリーダーとして支持され、引っ張っていくにはある程度の発言力、発信力が必要になってくるのでしょう。

事実として、ワシントン大統領、リンカーン大統領、ケネディ大統領、オバマ大統領、日本では田名角栄首相などといった深く歴史に名を遺したような稀代の政治家たちは、堂々とした話しぶりや、インパクトのある言葉を駆使した名演説によって民の心を掴み、国家を導いてきました。

というわけで新たな日本のリーダーの活躍に期待して、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『立て板に水』

今日のことわざ
 

立て板に水(たていたにみず)

意味 ・・・ よどみなくすらすらと、流暢に話すこと。

『立て板に水』の意味、由来

ここでの『立て板』とは、『壁などに立て掛けた板』を指しています。

そのため『縦板』や『建て板』とするのは間違いですので、注意しましょう。

そして、壁などに斜めに立て掛けた板に水を流すと、勢いよくさらさらと流れていきますよね。

ちょうどまな板を洗っている感じです。

その様子を人が話す様子にたとえて、『立て板に水』とは、

よどみなくすらすらと、流暢に話すこと。

という意味になります。

また、最古の狂言の台本である『虎明本狂言・伊呂波(室町末‐近世初)』に、

「たていたに水をかくるやうにはなりまらすまひ程に」

とあり、当時には浸透していた表現だと考えられるでしょう。

さらには、『立て板に水』は、幕末に生まれた上方(京都)いろはかるたの『た』の札としても使われており、その当時には一般的に浸透していたものと考えられます。

ちなみに、江戸(東京)かるたでは、『た』の札は「旅は道連れ世は情け」です。

『立て板に水』の類義語、対義語

類義語
 

一瀉千里(いっしゃせんり)

意味 ・・・ 物事が一気にはかどること。また、文章・弁舌が巧みで、よどみないこと。

戸板に豆(といたにまめ)

意味 ・・・ 戸板の上を豆が転がるようすから、すらすらと早口でしゃべることのたとえ。物事がどんどん進んでいくことのたとえ。

対義語
 

横板に雨垂れ(よこいたにあまだれ)

意味 ・・・ 詰まりながらしゃべることのたとえ。

こちらは対義表現としては微妙ですが・・・

呂律が回らない(ろれつがまわらない)

意味 ・・・ 舌がうまく動かず、言葉がはっきり発音できないこと。

こんな場面で使おう!『立て板に水』を使った例文

例文
 

・普段は口数の少ない弟だが、大好きな電車の話になると立て板に水のようにペラペラとよく喋る。

・近所のスーパーに実演販売のおじさんが来ていたが、まるで立て板に水のごとく商品の魅力を伝えていた。

・進路指導の先生は、いつもみんなの前で立て板に水のように話す私に、『お前は弁護士か政治家になるべきだ』と勧めてくれた。

・謝罪会見では、立て板に水のように流暢に話すべきではない。それでは謝罪の気持ちは届かず、逆に反感を買う恐れがあるからだ。

・大のあがり症で口下手な彼のスピーチは、立て板に水とは程遠いものだったが、彼の誠実で実直な人柄が伝わってくるような素晴らしいものだった。

『立て板に水』を英語で表現すると?

比喩的な表現としては、

Your tongue runs nineteen to the dozen.

・十二語で済むことを十九語でまくし立てる。

To speak nine words at once.

・一度で九語をしゃべる。

などがあります。

また、直接的に言い表すなら、

flowing eloquence

flowing ・・・ (言葉や行動などが)よどみない、流れるような

eloquence ・・・ 雄弁、能弁

などとなります。

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まとめ

口は災いの元、口から先に生まれる、空き樽は音が高い、沈黙は金、雄弁は銀、鳴かぬ蛍が身を焦がすなど、『おしゃべり、話し上手』をたとえたことわざは、悪いニュアンスのものが多くあります。

そのなかで、『立て板に水』とは、話術を称える珍しい表現ですね。

どちらが正しいのかは時と場合によるでしょうが、演説やスピーチなどは、人の心を掴むための立派な手段の一つに違いありません。

立て板に水ののように堂々と話せるスキル、憧れますね。

是非、身に付けたいものです。

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