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シーズンオフとは言っても、有力選手のFA宣言や契約更改など、試合はなくともプロ野球の話題は尽きませんね。
先日は、今年大活躍した巨人の顔、坂本勇人選手の契約更改後の会見が話題になりました。
会見では、昨年オフの間に、5年間の長期契約を結んでおり、今年がその一年目であったことが公表されました。
同世代のライバルや日本代表チームで共に戦った仲間たちが次々とメジャー挑戦するなか、坂本選手もメジャーへの憧れもあったそうです。
高卒デビュー13年目の今年もキャリアハイの成績を残し、メジャーを目指すならば最高のタイミングと言える時期の長期契約は、生涯巨人一筋という宣言とも言え、ファンからすれば嬉しい限りのことでしょう。
坂本選手の『巨人に〇〇〇〇〇』という決意の表れでしょうね。
というわけで、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『骨を埋める』
骨を埋める(ほねをうずめる)
意味 ・・・ 一生を捧げること。
『骨を埋める』解説
骨を埋める の『埋める』とは、『うめる』とも『うずめる』とも読むことができます。
通常は『うめる』と読まれますが、慣用句として使われる際は、『骨をうずめる』となります。
仕事などに使われた場合は、その仕事に一生を捧げる、土地に対して使われた場合は、その土地で生涯を終えたいという思いを表し、決意や覚悟について使われる表現です。
『骨を埋める』由来
読んでそのままの意味から、死んだ後、火葬されて埋葬されるということからで、それが転じて、その場所で生涯を過ごす。また、ある事柄に一生をかけて取り組むという意味になりました。
『骨を埋める』類義語・対義語
類義語
類義語
身を捧げる(みをささげる)
意味 ・・・ 自分のすべてをそのために捧げる。
対義語
人間至る所青山あり(にんげんいたるところせいざんあり)
意味 ・・・ 広い世界、ずっと故きょうにとどまるのではなく、外に出て活躍しなさいという意味。
※正確には対義語とは言えませんが、部分的に相対する意味ということで、挙げておきます。
『骨を埋めう』例文 こんな場面で使おう
例文 無名の高校球児だった私を指名してくれた球団への恩返しとして、私はFA宣言はせず、このチームに骨を埋めるつもりです。
例文 私はいずれ起業するつもりなので、この会社に骨を埋めるつもりはない。
例文 会社への不満は山ほどあるが、この年齢になっての転職は厳しいだろうから、今の会社で骨を埋める覚悟で頑張ることにした。
例文 旅行で行った沖縄にすっかり魅了された両親は、骨を埋めるつもりで移住を決めたようだ。
例文 若い頃はあんな田舎には骨を埋める気などさらさらなかったが、定年退職を控えた今では、早く故郷に戻りたいと強く思うようになった。
このように、決意や覚悟を表す言葉として使われます。
『骨を埋める』英語での表現は?
I wish to be buried in this country.
(私はこの国に骨を埋めるつもりです。)
bury ・・・ 埋める 受身形として表されていますね。
When I came to Japan, I burned my bridges.
直訳すれば、日本へやって来た時、私は橋を燃やした。
となります。
ここでの『bridges』=『橋』とは、『母国と日本を渡す橋』を表しています。
二つの国を渡す橋を燃やすということは、母国に帰ることができなくなる、つまり、退路を断つということになり、
(私は日本に骨を埋める覚悟でやってきた。)
という意味になります。
このような抽象的なセンスのある表現が多いのも、英語の魅力ですね。
まとめ
近代社会では、スキルアップ、キャリアアップのためにと、転職を大いに歓迎する風潮が強くありますね。
それは決して悪いことではありませんが、自身が持つ信念、生き方に対しては、『骨を埋める』覚悟を持って生きていきたいものですね。
何事にも覚悟と決意を持って取り組めば、きっと今まで以上の力が発揮できることでしょう。