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今日のことわざ『雪に耐えて梅花麗し』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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池江璃花子選手の復活劇からことわざを学ぼう!

東京オリンピックの代表選考会となる競泳の日本選手権は大会最終日となった10日、女子50メートル自由形では池江璃花子選手が優勝し、見事に大会4冠を達成しました。

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オリンピック派遣標準記録には及ばず、個人種目での東京オリンピック出場は叶いませんでしたが、最終的には、リレー2種目で日本代表に内定するという結果となりました。

2019年1月、オーストラリアでの合宿中に体調不良訴えて、予定を切り上げて帰国した池江璃花子選手は、検査の結果、白血病と診断されました。

それから過酷な闘病生活を送り、およそ一年半後、見事に病を克服し、プールに帰ってきたのです。

そして、実戦復帰から約7ヶ月後に行われた東京オリンピック代表選考会(2021年4月3~10日)では、先述のように見事に大会4冠を達成し、リレー2種目での日本代表権を獲得しました。

レース後のインタビューで大粒の涙を流しながら喜びを表現したことからも推し量れるように、その闘病生活は想像を絶するほど過酷で、高校の卒業式にも出席できなかったほどだそうです。

それほどの苦難を乗り越えての返り咲きは、日本中に感動を与え、病に苦しむ多くの方々に勇気を与えました。

池江選手は、インタビュアーからの『心の中にある「桜」は何分咲きか。』という問いに、

『今は7か8分』と答え、

『さらに満開になるのは?』という問いには、

『それはいつか五輪で金メダル、もしくはメダルを取れたらかな』と笑顔で答えられていました。

桜や梅などの春に咲く花は、冬の寒さが厳しければ厳しいほど、美しい花を咲かせると言います。

池江璃花子選手もまた、長く苦しい闘病生活を乗り越え、春を迎えた今、見事に咲き誇ることでしょう。

では、池江璃花子選手の完全復活、彼女の心の中の『桜』が満開となることを願って、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『雪に耐えて梅花麗し』

今日のことわざ
 

雪に耐えて梅花麗し(ゆきにたえてばいかうるわし)

意味 ・・・ 厳しい雪の寒さに耐えてこそ、梅の花は美しく咲くことから、人間も、多くの困難を経験してこそ、大きなことを成し遂げられるということ。

『雪に耐えて梅花麗し』の意味、由来

『雪に耐えて梅花麗し』とは、明治維新の立役者の一人である西郷隆盛が、イギリス留学する甥へ書いた手紙にある詩に由来しています。

こちらが漢文で書かれた詩で、

一貫唯唯諾  

従来鉄石肝 

貧居生傑士  

勲業顕多難  

耐雪梅花麗  

経霜紅葉丹  

如能識天意  

豈敢自謀安 

現代語訳を添えると、このようになります。

一貫唯唯諾 (一貫す、唯唯の諾)

「はい」と言って一度承諾したことは、何があろうとも最後まで貫き通さなければならない。

従来鉄石肝 (従来、鉄石の肝)

それには、鉄のように固い意志が必要である。

貧居生傑士 (貧居、傑士を生じ)

貧しい暮らしが偉大な人物を生み出し、

勲業顕多難  (勲業多難に顕わる)

立派な業績は、多くの困難を乗り越えてこそ生まれるのである。

耐雪梅花麗  (雪に耐えて梅花麗しく)

梅の花は厳しい冬の雪の中に耐えてこそ麗しく咲き、

経霜紅葉丹  (霜を経て楓葉丹し)

楓の葉は、楓の葉は幾度の冷たい霜の厳しさを凌いで赤く色づくのである。

如能識天意  (如し、能く、天意を識らば、)

お前が、もし天の道理を知っているなら、

豈敢自謀安  (豈敢て、自から安きを謀らんや)

どうして安易な生き方を自ら選んだりしようか(いや、選んだりはしないはずだ)。

そして、

 

耐雪梅花麗  (雪に耐えて梅花麗しく)

梅の花は厳しい冬の雪の中に耐えてこそ麗しく咲き、

この詩の意図を集約する一節が、そのままことわざとなって後世に伝えられているのです。

詩の文脈からわかるように、厳しい雪の寒さに耐えてこそ、梅の花はより美しく咲くことを、

多くの困難を乗り越えてこそ立派な業績をあげることができるとたとえて、

『雪に耐えて梅花麗し』とは、

人間は多くの困難を経験してこそ、大きなことを成し遂げられるということ。

という意味の表現になりました。

西郷隆盛は元々は薩摩藩の下級武士出身ながら、先見の明があり、幕末における名君主との呼び声高い、藩主島津斉彬公の目にとまり家臣に抜擢されます。

ですが、斉彬公の急死で地位を失い、一度は奄美大島に流されてしまいます。

その後、復職し、薩長同盟の成立や江戸無血開城など大きな成果をあげ、明治新政府では重要な役職に任命されました。

そんな幾多の困難を乗り越え、偉業を成し遂げた西郷隆盛の言葉と思えば、説得力がありますね。

また、『雪に耐えて梅花麗し』は、メジャーリーグでも活躍した元広島カープの黒田博樹選手の座右の銘としても有名な言葉になります。

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『雪に耐えて梅花麗し』の類義語、対義語

類義語
 

艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)

意味 ・・・ 人は多くの困難や苦労を乗り越えることによって、初めて立派な人間になるということ。

対義語
 

玉磨かざれば光なし(たまみがかざればひかりなし)

意味 ・・・ どんなに素質や才能があっても努力しなければ立派な人間になることはできないということ。どんな宝石でも磨かなければ美しい光は出ないということから。

こんな場面で使おう!『雪に耐えて梅花麗し』を使った例文

例文
 

雪に耐えて梅花麗しという言葉があるように、偉業を成し遂げた人は多くの困難、試練を経験している。

雪に耐えて梅花麗し、多くの困難を乗り越えてきた彼の成功は、友人の私にとっても、非常に嬉しいことだった。

・あの俳優は、『長い下積み時代も腐らず努力を続けてきたからこそ今がある』とインタビューで語っていた。雪に耐えて梅花麗しとはこのことだ。

・今は何をやっても上手くいかず苦難の連続だが、雪に耐えて梅花麗しという言葉もあるのだから、もう少し頑張ってみよう。

・多くの成功者が名言や格言を生むのは、雪に耐えて梅花麗しを体現してきた結果だろう。

『雪に耐えて梅花麗し』を英語で表現すると?

英語には、このような比喩的な表現があります。

Adversity makes a man wise.

(逆境は人を賢くする)

adversity ・・・ 逆境

また、直接的に英訳すると、このようになります。

Plum trees bloom most beautifully as they stand and overcome the cold severe winter.

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まとめ

梅や桜の花が厳しい冬を経験するように、人にも生きていくうえで辛く苦しい期間は必ずあります。

辛く苦しい時にこそ、耐え忍び、困難を乗り越えようと努力することによって、未来はより一層明るく、輝かしいものになるのでしょう。

梅や桜の花が、冬の寒さが厳しければ厳しいほど美しい花を咲かせるように、人間も耐え忍び、苦しんだぶんだけ、大きな功績をあげることができるのではないでしょうか。

高く飛ぼうと思えば、一度しゃがみ込まなければなりませんからね。

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