四字熟語

今日のことわざ『一攫千金』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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年末ジャンボ宝くじに大きな夢を抱く人々から、ことわざを学ぼう!

2021年12月中旬、年末の風物詩『年末ジャンボ宝くじ』が絶賛販売中ですね。

今年も昨年に続いて、1等前後賞を合わせると10億円!

過去に当たり券が続出している売り場や、暦上で縁起のいい日などは一攫千金を夢見る人たちが行列を作っているようです。

というわけで今日のことわざは・・・

今日のことわざ『一攫千金』

今日のことわざ
 

一攫千金(いっかくせんきん)

意味 ・・・ 一度にたやすく大きな利益を手に入れること。

『一攫千金』の意味、由来

『一攫千金』の『攫』は、訓読みでは『つかむ・さらう』と読まれ、ここでは『一攫み(ひとつかみ)』という意味になります。

そして、『千金』とは、具体的な値ではなく、抽象的に巨額のお金、一生働いても得ることができないような大金を表します。

この二つの熟語を合わせて、『一攫千金』とは、

一度にたやすく大きな利益を手に入れること。

という意味になります。

起源としては、秦の始皇帝が中国を統一する以前の戦国時代まで遡り、司馬遷が著した『史記ー呂不韋伝』にある故事に基づく表現になります。

人気漫画『キングダム』でお馴染みの、後に中国を統一して始皇帝となる政(せい)は、隣国の趙の人質として不遇の幼少期を過ごしていましたが、これまた、『キングダム』でお馴染みの呂不韋という人物が政を救い出しました。

そして、呂不韋はその手柄を認められ、君主を補佐する最高位の官吏、丞相に任じられました。

当時の権力者は、己の力や影響力を誇示するために家の多くの食客(中国の戦国時代に広まった風習で、君主たちが才能のある人物を客として遇して養う代わりに、主人を助けるというもの)を抱えており、呂不韋の元にも常に3000人、使用人を含めると1万人を超えたと言われています。

そして、食客の個性も多岐に渡り、武士や学者や芸術家などあらゆる分野の専門家が揃っていました。

そこで呂不韋は、優秀な食客たちに、自身のの業績を書物としてまとめるように指示しました。

こうして完成したのが『呂氏春秋』になります。

『呂氏春秋』・・・ 26巻160篇から成り、その思想は儒家・道家を中心としながらも名家・法家・墨家・農家・陰陽家など諸学派の説が幅広く採用され、雑家の代表的書物とされる。天文暦学や音楽理論、農学理論など自然科学的な論説が多く見られ、自然科学史においても重要な書物とされる。現代でいう百科事典のような書物。

そして、『史記ー呂不韋伝』には、『呂氏春秋』の出来栄えに満足した呂不韋は、「一字でも添削できた者がいるならば、この千金を与えよう」と、秦の都・咸陽の人通りの多い門に千金(莫大な金)と共に並べたという逸話が記されています。

まず、この故事から、一字が千金もの大きな価値がある、立派な文字や文章。を意味する『一字千金という言葉が生まれたのでした。

そして、このことから、たった一字を添削するだけで大金を得ることができるという解釈も生まれ、それに続いて『一攫千金』という表現も生まれたと言われています。

また、『一獲千金』とも表記される理由としては、『攫』という漢字が常用漢字ではないため、同じような意味(獲得)を持つ『獲』という漢字が使われるようになったようです。

『一攫千金』の類義語、対義語

類義語
 

濡れ手で粟(ぬれてであわ)

意味 ・・・ 何の苦労もしないで多くの利益を得ることのたとえ。

対義語
 

骨折り損のくだびれれ儲け(ほねおりぞんのくたびれもうけ)

意味 ・・・ 苦労のわりに成果がまったくあがらないこと。

こんな場面で使おう!『一攫千金』を使った例文

例文
 

・私は一攫千金を夢見て何年も『ロト6』を買い続けているが、全く回収できていない。

一攫千金を目論んでユーチューブを始める若者が多いと聞くが、そんなに甘い世界ではない。

・流行を追いかけるだけでは、一攫千金にありつけるはずがない。

一攫千金を狙うのではなくく、地道にこつこつ生きていく方がはるかに賢明である。

・知人に言われるままに、まだ無名だったころのアマゾンやアップル社の株を買っていた私は、十数年後、一攫千金の日の目を見ることとなった。

『一攫千金』を英語で表現すると?

比喩的表現ではありませんが、英語ではこれらのように表せます。

getting rich quick

making a fortune at a single stroke

英文にすると・・・

I’ve been buying lotto tickets hoping to get rich quick .

私は、一攫千金を狙って宝くじを買っている。

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まとめ

私は宝くじは買う予定はありませんが、かれこれ数年間、一獲千金を夢見て、毎週、『ロト6(月・木)』『ミニロト(火)』『ビンゴ5(水)』『ロト7(金)』を、少額ではありますが、買い続けています。

全く回収はできていませんが、週に5日も夢を見ることができています。

年末ジャンボ宝くじは、12月24日まで販売されていますので、みなさんも夢を買ってみてはいかがでしょうか。

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