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おでんが美味しい季節だからこそ、おでんから、ことわざを学ぼう!
年が明けてから急に寒さが増してきましたが、こんな日にはおでんが食べたくなりますよね。
好きな具材だったり、出身地によるおでんの特徴だったり、話題にも事欠かない料理です。
東西で二つに分けると、濃口の関東風、薄味の関西風に分かれますが、それ以外にもその土地その土地で独特な具材や味付けの特徴がある大変興味深い料理でもあります。
たとえば、関東風のおでんには、西日本では見たことさえないような、ちくわぶやはんぺんなどの具材が入っていますよね。
さらには静岡県のおでんのはんぺんは黒い色をしているそうです。
八丁味噌を加えたつゆの名古屋のおでんには、里芋が定番ですし、関西地区ではタコは欠かせない具材です。
お肉についても、牛すじ肉、手羽先、手羽元など、各地によって違いがあり、沖縄ではなんと豚足が入っているとのことです。
また、コンビニおでんの普及により、ロールキャベツやウィンナーなど、新たに洋風の要素も加わってきていますね。
とりあえず、おでんの話はこのあたりにしておきましょう。
では、地域色豊かなおでんでちなんで、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『所変われば品変わる』
所変われば品変わる(ところかわればしなかわる)
意味 ・・・ 土地が違うと風俗・習慣・言葉なども違うということ。
『所変われば品変わる』の意味、由来
ここでは、『所』は、場所、土地を、『品』は、物(もの)を意味します。
土地が変われば、物の呼び名や使い方も変わってくるということから、『土地が違うと風俗・習慣・言葉なども違うということ』という意味になります。
『所変われば品変わる』の類義語、対義語
類義語
類義語
難波の葦は伊勢の浜荻(なにわのあしはいせのはまおぎ)
意味 ・・・ ものの名前は土地によって異なるということ。
野原も違えばイナゴも違い、深みが違えば魚も違う(のはらもちがえばいなごもちがい、ふかみがちがえばさかなもちがう)
意味 ・・・ おのおのの地にはおのおのの風俗や習慣があるということ。
対義語
対義語
伊予に吹く風は讃岐にも吹く(いよにふくかぜはさぬきにもふく)
意味 ・・・ ある土地の風俗や流行が、他の土地にも移っていくということ。
何処の烏も黒さは変わらぬ(どこのからすもくろさはかわらぬ)
意味 ・・・ どこだろうと大きな違いはないということ。
こんな場面で使おう 『所変われば品変わる』を使った例文
例文 所変われば品変わるで、その土地その土地でおでんの具材には違いがある。
例文 指を使って示すサインは、所変われば品変わるで、外国では大きなトラブルになる恐れがあるので控えた方がいい。
例文 海外へ行くたびに、所変われば品変わるものだと痛感させられ、大いに刺激になるものだ。
例文 出張先の福岡で『ラーメン一つ』と注文したら、当たり前のようにとんこつラーメンが出てきて、所変われな品変わるものだと思った。
例文 私は長期休暇の度に海外のお祭りに行くのだが、所変われば品変わるで、世界には様々なスタイルのお祭りがあって非常に興味深い。
『所変われば品変わる』を英語で表現すると・・・?
So many countries so many customs.
custom ・・・ 習慣、風習
(国の数だけ慣わしがある)
Coats change with countries.
coat ・・・ 上着、コート
(衣服は国と共に変わる)
和訳した時の言い回しは似てはいないですが、同じ意味の表現ですね。
まとめ
知らない文化や風習を目の当たりにすると、戸惑い、不安を感じることもあるでしょう。
ですが、その中には学ぶべきことや見習うべきことも多くあるはずです。
みなさんも積極的に『所変われば品変わる』を楽しんでいきましょう。