故事成語

今日のことわざ『他山の石』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

スポンサーリンク

自民党・二階幹事長の勘違いからことわざを学ぼう!

公職選挙法違反の罪に問われた元法相の河井克行被告について、自民党の二階幹事長が「他山の石」と表現したことに批判が相次いでいますね。

では、『他山の石』発言は、何が問題だったのでしょうか?

自民党・二階幹事長は、

「党としても、他山の石として、しっかり対応していかなければならない」

と述べましたが・・・

『他山の石』発言は、何が問題だったのか?

まず、他山の石とは、

他人のあやまちや失敗も、自分の反省の材料として役立てることができるということ。

を意味する表現です。

幹事長といえば、組織内の役職名の一つで、幹事集団(幹事会、常任幹事会)の長を表し、組織内に関わる職務を行なう役職のうち最高位になります。

そして、日本の政党内の組織形態では、総裁に次ぐ№2を指します。

企業でいうところの専務、任侠の世界での若頭にあたるポジションですね。

そのような立場の二階幹事長が、党内部の不祥事を『他山の石』と、まるで他人事のように発言したことに対して批判が集まっているということです。

『他山の石』ではなく、どのように表現すればよかったのか?

では、二階幹事長は、『他山の石』ではなく、なんと表現すべきだったのでしょうか?

ここで、二階幹事長はどのような言葉で表現すべきだったのかについて考えていきましょう。

 

『他山の石』に近い意味の表現としては、

「反面教師」

「人の振り見て我が振り直せ」

「人こそ人の鏡」

「人を以て鑑と為す」

 

などといったものがありますが、やはりどれも他人事のようなニュアンスが残ってしまい、責任を取るべき立場の幹事長が使うべき表現ではありませんね。

ここで、私なりに幹事長として使うべきだった表現を考えていきます。

 

党としても、他山の石として、しっかり対応していかなければならない


 

私なりに考えた例を挙げますと、

 

党としても、この度の不祥事を肝に銘じて、しっかり対応していかなければならない


 

党としても、今一度襟を正して、しっかり対応していかなければならない


 

などと表現しておけば、このような騒ぎにはなっていなかったのではないでしょうか。

やはり、自民党の№2である幹事長として、部下の責任を負うようなニュアンスを含む表現が使われるべきだったということですね。

では、前置きが長くなりましたが、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『他山の石』

今日のことわざ
 

他山の石(たざんのいし)

意味 ・・・ 他人のあやまちや失敗も、自分の反省の材料として役立てることができるということ。

『他山の石』の意味、由来

中国最古の詩集「詩経」にある、

「他山石可以攻玉(他山の石、持って玉を攻くべし)」

現代語訳:「他の山から採掘した質の悪い石であっても、砥石として使えば自分の玉を磨くことができる」

という一節に由来しています。

他の山から採掘した質の悪い』を、

他人の失敗や過ち』にたとえ、

砥石として使えば自分の玉を磨くことができる』ということを、

自分自身に置き換えることで自分の反省の材料として役立てることができる

とたとえた表現で、

他人のあやまちや失敗でも、自分自身に置き換えることで自分の反省の材料として役立てることができるという故事成語になります。

また、故事成語では、「玉」と「石」を対比させた表現が多くあり、

「玉」を、宝石など立派なものに、

「石」を、その辺に落ちているつまらないものにたとえられています。

 

玉石混合(ぎょくせきこんこう)

意味 ・・・ 良いものとそうでないもの、あるいは優れたものと劣ったものが、区別なく入り混じっていることのたとえ。

石、玉をつつみて山輝く(いし、たまをつつみてやまかがやく)

意味 ・・・ 学徳のあるものは、それが自然に輝きとなって外に現れるということ。石の中に宝玉が隠れていれば、山全体が美しく輝くという意から。

 

『他山の石』の類義語、対義語

類義語
 

人のふり見て我ふり直せ(ひとのふりみてわがふりなおせ)

意味 ・・・ 人の行いを見て、よいところは見ならい、自分の行いを反省し改めよということ。

反面教師(はんめんきょうし)

意味 ・・・ 悪い面の見本で、それを見るとそうなってはいけないと教えられる人や事例のこと。

人を以て鑑と為す(ひとをもってかがみとなす)

意味 ・・・ 他人の言葉や行動を手本にして、自分を正せということ。

人こそ人の鏡(ひとこそひとのかがみ)

意味 ・・・ 他人は自分の姿を映す鏡のようなものであるから、他人の言動を見て自分の行いを正す手本にせよということ。

 

対義語
 

爪の垢を煎じて飲む(つめのあかをせんじてのむ)

意味 ・・・ 優れた人に、少しでもあやかろうとすることのたとえ。

こんな場面で使おう!『他山の石』を使った例文

例文
 

・人の失敗を非難したり、笑ったりするだけではなく、他山の石とすべきだ。

・未だ誰も成功していない研究だが、我々は過去の失敗を他山の石として成功に導くつもりだ。

・株取引で大損をした友人の失敗を他山の石として、私は慎重に取引するようにしている。

・癒着、収賄、失言、スキャンダルなど、他山の石とすべき事例はいくらでもあるはずなのに、政治家の不祥事は後を絶たない。

・明るみに出た吉本興業の闇営業問題やギャラ配分問題を他山の石として、多くの芸能事務所が契約内容の見直しを図ったそうだ。

『他山の石』を英語で表現すると?

英語にはこのような比喩的な表現があります。

The fault of another is a good teacher.

(他人の失敗はよい教師である)

スポンサーリンク

まとめ

森喜朗前東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長の女性軽視発言に続いて、二階幹事長も失言によって大きな波紋を呼んでしまいましたね。

今回の二階幹事長の件については、『無知』や『勘違い』という側面もありましたが、

やはり『口は災いのもと』、彼らの失言を他山の石として、発言には注意したいものですね。

お後がよろしいようで・・・

関連記事

  1. 今日のことわざ『三十六計逃げるに如かず』の意味、由来、類義語、対…
  2. 今日のことわざ『破竹の勢い』の意味、由来、類義語、対義語、使い方…
  3. 今日のことわざ『弱肉強食』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、…
  4. 今日のことわざ『燕雀安んぞ鴻鵠の志を知らんや』の意味、由来、類義…
  5. 今日のことわざ『鳴かず飛ばず』の意味、由来、類義語、対義語、使い…
  6. 今日のことわざ『国破れて山河あり』の意味、由来、類義語、対義語、…
  7. 今日のことわざ『精神一到何事か成らざらん』の意味、由来、類義語、…
  8. 今日のことわざ『切磋琢磨』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

最近の投稿

PAGE TOP