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今日のことわざ『三尺下がって師の影を踏まず』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

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人気ドラマ『ドラゴン桜』に見る師弟関係から、ことわざを学ぼう!

先日、最終回を迎えた人気ドラマ『ドラゴン桜』ですが、前シリーズの豪華出演者たちのサプライズ出演が大きな話題となりましたね。

前シリーズで阿部寛さん演じる桜木建二のもと、東大を目指した教え子たちの登場、そして、卒業後も続く教師と生徒の信頼関係に、私は胸が熱くなりました。

また、敵だと思っていた坂本(林遣都さん)、米山(佐野勇斗さん)も、秘密裏に桜木を救うために奮闘していたことを知った時の、

『こいつら、俺の教え子だからな』

と自信満々に答えた桜木の言葉から感じ取れる素晴らしい師弟関係には、興奮を覚えました。

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というわけで今日の『師弟』にまつまることわざを紹介していきます。

今日のことわざ『三尺下がって師の影を踏まず』

今日のことわざ
 

三尺下がって師の影を踏まず(さんじゃくさがってしのかげをふまず)

意味 ・・・ 弟子は先生(師)を敬い礼儀を尽くせという教え。

『三尺下がって師の影を踏まず』の意味、由来

『三尺下がって師の影を踏まず』とは、六~七世紀の中国の僧、道宣が著した『教誡律儀』にある一節に由来しています。

『教誡律儀』・・・僧侶の心得るべき律儀を述べた書物。

『教誡律儀』には、

「若従師行、不得喧笑、不得踏師影、​相去可七尺」

師につき従って行く時は、弟子は後ろから歩き、師の影を踏んではいけない。

とあります。

もう少し噛み砕くと、

たとえ影であろうと師匠を踏むなど許されることはないので、影を踏んでしまう恐れのない七尺(約2m)ほど後ろを歩きなさい。すなわち弟子は師を敬い、礼儀を尽くせという教えになります。

また、日本では『北条氏直時代諺留(1599頃)』に、「三尺下がって師の影をふまず」と記されており、室町時代末頃には浸透していたことわざになります。

※日本では、七尺が三尺に変わった形で、使われることの方が多くあります。

『北条氏直時代諺留』・・・ 戦国時代から安土桃山時代にかけての武将・北条氏直の命のもと、その時代に使われていたことわざをまとめた、現代でいうことわざ辞典のような書物。

※日本では『七尺』よりも、『三尺』の方が浸透していることから、ここでは『三尺』にしておきます。

また、この際ですから昔の長さの単位についてまとめておきます。

1毛(もう)=   約0.03mm = 約1/10 厘 

1厘(りん)=   約0.3mm = 約1/10 分

1分(ぶ)=   約3mm = 約1/10 寸

1寸(すん)=  約 3cm = 約1/10 尺

1尺(しゃく)= 約30cm = 約10寸

1間(けん)=  約1.8m = 約6 尺 

1丈(じょう)= 約3m = 約10 尺

1町(ちょう)= 約110m = 約360 尺

1里(り)= 約4Km = 約36町

この表のように、1尺(しゃく)= 約30cm ですので、

七尺 = 約2m 三尺 = 約90㎝

となります。

『三尺下がって師の影を踏まず』の類義語、対義語

類義語
 

師の影を蹋むを得ず(しのかげをふむをえず)

相去ること七尺なるべし(あいさることしちしゃくなるべし)

対義語としては・・・

申し訳ありません。

適切なものが見つかりませんでした。

何かあれば追記致します。

こんな場面で使おう!『三尺下がって師の影を踏まず』を使った例文

例文
 

三尺下がって師の影を踏まずという教えが染みついていて、未だに先生と二人きりになると緊張してしまう。

・いくら実績では師匠を越えたとしても、三尺下がって師の影を踏まず、師を敬う気持ちを忘れてはいけない。

・師弟関係というものに終わりはない。いつまでも三尺下がって師の影を踏まずの気持ちでいなければならない。

・私が通っているお花の先生のお弟子さんは、三尺下がって師の影を踏まずを心得ている方で、いつも謙虚に先生を立てている。

三尺下がって師の影を踏まず、誰かに教えを乞うには、まずその人を敬い、礼儀を欠いてはいけない。

『三尺下がって師の影を踏まず』を英語で表現すると?

比喩的な表現ではありませんが、英語ではこのように表せます。

A student must never forget to honor their teacher.

直訳:教え子は先生への敬意を決して忘れてはならない。

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まとめ

あなたには、師と呼べる人がいますか?

 

この人には頭が上がらないなぁ・・・
この人の言うことなら、黙って聞いておこうか。

などと思える人がいるなら、その人はあなたの『師』にあたる人かもしれません。

進むべき道に迷った時、間違いを犯しそうな時、きっと手を差し伸べて、教え諭してくれることでしょう。

そんな方には、敬意をもって接していきましょう。

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