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先日、グラミー賞を5度も受賞した、イギリス出身の世界的アーティスト、エルトンジョンの自伝的映画である、『ロケットマン』が公開され、話題を呼んでいますが・・・
ことタイプの映画って・・・
と感じた方も少なくないのではないでしょうか・・・？
2018年に公開され、社会現象にもなった伝説的ロックバンド『クィーン』のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた映画『ボヘミアン・ラプソディ』がありましたが・・・
ぶっちゃけ、『ロケットマン』と『ボヘミアン・ラプソディ』って、かなり類似点があるんです。
もちろん、どちらの映画も素晴らしい作品だということには疑いはありませんが・・・
話のついでに、両作品の共通点を挙げてみますね。
エルトンジョンとフレディ・マーキュリーは、共にイギリス出身。
同年代の世界的アーティスト。
タイトルには、楽曲名を使用。
同性愛者という悩みを抱えている。
指揮を執る監督は、デクスター・フレッチャー監督。
こんなに共通点があるんですね。
というわけで、今日のことわざは・・・
今日のことわざ『二番煎じ』
二番煎じ（にばんせんじ）
意味 ・・・ 前のものの繰り返しや、人の真似で、新鮮味がないことのたとえ。
解説
『二番煎じ』とは、お茶を抽出する「煎じる」から生まれたことわざです。
『抽出』を簡単に言えば、お茶や薬草を煮出して成分を取り出すことです。
つまり、『二番煎じ』とは、一度煎じたお茶の葉をもう一度使い回す行為を言います。
一度使ったお茶の葉は成分が薄まり、味わいも風味も格段に落ちることから、（前のものの繰り返しや、人の真似で、新鮮味がないことのたとえ。）という意味になりました。
薄い薄いカルピスみたいなもので、美味しいとは言えないですよね。
独創性がないとか、新鮮味がないとか、パクリとか、批評の言葉として使われることわざです。
また、安易に流行に便乗したり、利益を目的として技術やアイデアを盗むといったニュアンスで使われる場合が多くあります。
類義語 類似表現
類義語
類義語としては、やはりなかなかいい言葉は出てこず、『パクリ』、『丸写し』などになってしまいますね。
ですが、ここで少し視点を変えてみましょう。
流行に便乗したり、技術や知恵を利益を得るために盗むのではなく、いいものはいいもので積極的に取り入れるという視点から類義語を挙げてみると・・・
インスパイア リスペクト リメイク など、横文字のかっこいい言葉も出てきますね。
職人さんがよく使う格言で、『仕事は習うな、盗め！』とありますが、ものは考えようですね。
類似表現
猿真似（さるまね）
意味 ・・ 何の考えもなく、人の真似をすること。
二匹目の泥鰌（にひきめのどじょう）
意味 ・・・ 成功した人の行為や作品をまねること。
『二匹目の泥鰌』は、
柳の下にいつも泥鰌はいない（やなぎのしたにいつもどじょうはいない）7級
意味 ・・・ 一度うまくいったからといって、次も同じ方法で幸運が得られるとは限らないということ。
から派生した表現で、現代では単独で使われることの方が多い表現ですね。
対義語 対義表現
対義語
斬新 独創的 オリジナル 本家本元 元祖 先駆者 パイオニア
など、創造力を讃える言葉が挙がってきますね。
対義表現
風穴を開ける（かざあなをあける）
意味 ・・・ 新しい風を吹き込むこと。
温故知新（おんこちしん）
意味 ・・・昔の事をよく学び、そこから新しい知識や考え方を得ること。
創意工夫（そういくふう）
意味 ・・・ 新しく考え出し、それを行うためのよい方法をあれこれ考えること。
換骨奪胎（かんこつだったい）
意味 ・・・ 先人の詩や文章の作意や形式を生かしながら、新味を加えて独自の作品にすること。
毎度のこと、少々強引ですが、これらのことわざが対義表現として挙げられますね。
こんな場面で使おう 例文
例文 ローラの活躍以降、二番煎じとばかりにタメ口ハーフタレントが多数現れたが、実際、現在も前線で生き残っているのは滝沢カレンくらいだろう。当時は、ハーフの私にすれば、ハーフの若者は礼儀を知らないなどと決めつけられ、いい迷惑だった。
例文 我が社の新商品は、客観的に見るとヒット商品の二番煎じであることには違いないが、批判は覚悟のうえで、安さとデザインで勝負することに決まった。
例文 最近のアイドルグループはAKB48の二番煎じばかりで、応援する気になれないと、あるアイドル評論家が嘆いていた。
例文 著作権や特許権に触れないのならば、二番煎じというのも、開発コストの削減に繋がり、ビジネスの世界では立派な戦略だ。
例文 世間の注目を集めたいのなら、二番煎じな企画ではなく、まだ誰もやっていない斬新なことを考えるべきだ。
英語での表現は・・・
直訳すれば、
Second decoction decoctー煎じる、煮出す decoctionー煎じ方煮出し
となりますが、比喩表現から考えれば、
などの表現が近いですね。
英文にすると・・・
His idea was a recycled one.
彼のアイデアは二番煎じ（使いまわされた、古臭いもの）だ。
His new song lyrics is just hand-me-down expression.
彼の新曲の歌詞は、使い古された表現ばかりだ。
こん感じで表現されますね。
ことわざ広場から問題です。
では、ここでことわざ広場から問題です。
問 『茶』が含まれることわざを、5つ答えなさい。
へそで茶を沸かす（へそでちゃをわかす）
意味 ・・・ばかばかしくて、しょうがないこと。
鬼も十八、番茶も出花（おにもじゅうはち、ばんちゃもでばな）
意味 ・・・ 女の子は、年頃になると、きれいになり、魅力が出てくるということ。
茶番（ちゃばん）
意味 ・・・ 底の浅い下手なおしばいのこと。うそじみた、こっけいなふるまい。
お茶をにごす（おちゃをにごす）
意味 ・・・ 適当にごまかしたり、一時しのぎに取りつくろったりすること。
茶腹も一時（ちゃばらもいっとき）
意味 ・・・ お茶を飲むだけでも、いっときは空腹を抑えられることから、わずかなものが一時しのぎになるとのたとえ。
など、意外とたくさんありますね。
まとめ
お茶の歴史は非常に古く、奈良時代、平安時代頃には、遣唐使や渡来人によって伝えられ、長く日本人に親しまれてきました。
現代でも和菓子との相性の良さや、近年においての数多くの健康、美容効果の発見により、注目されていますね。
一服しようと思えば、店舗の立地条件も良く、気軽に入りやすいスターバックスなどのコーヒーショップに行ってしまいがちですが、たまには『煎じたお茶』を飲んで、心を休めてみてはいかがでしょうか。
エルトン・ジョンの映画 『ロケットマン』の話から始まったはずが、こんな終わり方になっちゃいましたね・・・
以後、もっとまとまった投稿ができるよう、勉強していきます・・・
では、また明日。
