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梅雨が明け、夏本番の暑い日が続きそうですが、今日も一緒にことわざを学んでいきましょう!
今日のことわざは、攻めた企画で大人気のバラエティー番組『水曜日のダウンタウン (7/24放送) 』で、取り上げられたことわざになります。
今日のことわざ 鳶が鷹を産む
鳶が鷹を産む (とんびがたかをうむ)
『とんび』は、『とび』とも読めます。『生む』という漢字も使われます。
意味・・・平凡な親からすぐれた子供が生まれることのたとえ。
解説
鳶と鷹は、同じタカ科の鳥で、姿や大きさは似てはいますが、
鳶がゴミをあさったり、動物の死骸を食べるのに対して、
鷹は狩猟能力に優れており、人間と深く関係していることから、鳶を平凡なもの、鷹をすぐれたものにたとえた表現です。
画像のように、一見区別がつきにくいほど、姿、形は似ています。
人間と鷹との関係
現代でも、 鷹の飼育、訓練を行う専門家を『鷹匠(たかじょう)』と呼び、 害鳥の追い払いや、イベントなどで、その技を披露されたりしています。
歴史は非常に古く、日本書紀には仁徳天皇の時代(355年)には鷹狩が行われていたとの記述があり、皇室に仕えた『鷹匠』が狩りを指揮したとされています。
それ以降も、『鷹匠』は、しかるべき地位を与えられ、公家や武家に仕えてきました。
爪が非常に頑丈で鋭いため、鷹が止まる腕には、ごつい革製のプロテクターを装着していますね。
『能ある鷹は爪を隠す』ということわざがあるのが納得できますよね。
例文 こんな場面で使いましょう
・父も母も自転車も満足に乗れないほど運動神経が悪いのに、兄の野球の上手さときたら、まさに鳶が鷹を産むだ。
・鳶が鷹を生むということわざを、当事者に直接言うの失礼だから止めるべきだ。
・高校中退で大の勉強嫌いだった私の息子が東大に入るなんて、まさに鳶が鷹を生むだ。
使い方には注意が必要・・・?
基本的に親と子を比較する際に使われることわざですが、使う際には注意が必要です。
親が謙遜して、我が子を褒める時に使うのであれば、微笑ましい表現になりますが、第三者が使うとなれば、失礼な表現にならないように配慮しなければなりませんね。
類義語 対義語について
鳶が孔雀を生む(とんびがくじゃくをうむ)
百舌が鷹を生む(もずがたかをうむ)
鳶だけでなく、小型鳥の『百舌』も比較として使われていますね。
瓜の蔓に茄子はならぬ(うりのつるになすびはならぬ)
意味 ・・・ 平凡な親からは、平凡な子しか生まれないというたとえ。また、原因のないところに結果はないというたとえにも用いられる。
蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)
意味 ・・・ 子どもは親に、似るものだということ。
英語の表現では・・・
A black hen lays a white egg.
hen ・・・雌鶏(メスの鳥)
lay ・・・…卵を産む
『lay』とは、置く、敷く、並べるなど、多くの意味を持つ動詞ですが、ここでは、動物が卵を産むという意味になります。
和製英語のように使われる『レイアウト』も、この『lay』の熟語の一つです。
直訳すれば、(黒い雌鳥が白い卵を産む)
黒と白が対比の例として使われていますね。
日本でも、白と黒はよく対比のたとえとして使われますが、これは『囲碁』碁石に由来する場合が多いのですが、欧米では、オセロやチェスの駒に由来しているのでしょうかね?
水曜日のダウンタウン
7/24放送の、人気バラエティー番組、『水曜日のダウンタウン』での、
「トンビがタカを生むにも限界ある説~学歴VER~」
という企画で、東京大学の学生に、両親の学歴を聞いていくという検証をしていましたが、ある女子学生さんの考えが素晴らしかったので、紹介します。
と、インタビューに答えられていました。
実に素晴らし回答に感動しました。
あの女子学生さんが言うように、鳶だろうが鷹だろうが、誰でも素晴らしく成長することができるはずです。
さぁ、大空へはばたいていきましょう!