ことわざ

今日のことわざ『山椒は小粒でもぴりりと辛い』の意味、由来、類義語、対義語、使い方、英語表現などをエピソード付きで徹底解説!

スポンサーリンク

2021年3月26日、ロシアで行われたノルディックスキーワールドカップ(W杯)ジャンプ女子において、日本の高梨沙羅選手が第2位に入り、

この投稿をInstagramで見る

Sara Takanashi / 高梨沙羅(@sara.takanashi)がシェアした投稿

フィンランドのスキージャンプ選手、ヤンネ・アホネンの記録を越える通算109回目の表彰台に上がりました。

この投稿をInstagramで見る

いずみん(@shinp64)がシェアした投稿

美しいフォームで鳥が大空を羽ばたくかのようにジャンプする高梨選手ですので、

身体は小さくは見えないかもしれませんが、身長は152㎝と小柄だそうで、欧州の大柄な選手ばかりの競技において、様々なハンデを乗り越えての大偉業となりましたね。

そんな高梨沙羅選手に敬意を表して、今日のことわざは・・・

今日のことわざ『山椒は小粒でもぴりりと辛い』

今日のことわざ
 

山椒は小粒でもぴりりと辛い(さんしょうはこつぶでもぴりりとからい)

意味 ・・・ 体は小さくても、才能や能力があって侮(あなど)れないことのたとえ。

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』の意味、由来

山椒とは、ミカン科の植物で小さな実を付けます。

そして、その実は小さいながらも非常に辛いということから生まれたことわざになります。

山椒の最もメジャーな食べ方は、天日干しした実をすり潰して作る粉山椒で、調味料(香辛料)としてウナギに振りかけたりしますね。

また、実を佃煮の具材にしてご飯の友として食べたり、

葉っぱの部分は木の芽といわれ、料理の飾り付け(食べることもできる)としても広く使われています。

また、江戸時代(1638年)に松江重頼が書いた『毛吹草』とういうタイトルの俳諧(はいかい)に、

「さんせうは小粒なれどもからし」

という一節が見られます。

俳諧とは、二人以上の人が、和歌の上の句と下の句とを互いによみ合って、続けていく連歌のような構成を持つ日本文学の形式のひとつ。

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』の類義語、対義語

類義語
 

小さくとも針は呑まれぬ(ちいさくともはりはのまれぬ)

意味 ・・・ 小さいからといって侮ってはいけないという戒め。
いくら小さくても針をのみこむことはできないことから。

ピキンの唐辛子、小さくてもぴりりと辛い(ぴきんのとうがらし、ちいさくてもぴりりとからい)

意味 ・・・ 小さくても強い気持ちや高い能力があり侮りがたいということ。(メキシコのことわざ) 

ピキン ・・・ 非常に辛いトウガラシの品種名

対義語
 

独活の大木(うどのたいぼく)

意味 ・・・ 体は大きいが、何の役にも立たない人のたとえ。

大男総身に知恵が回りかね(おおおとこそうみにちえがまわりかね)

意味 ・・・ 体が大きすぎて、全身に知恵がいきわたらないということから、体ばかり大きくて、何の役にも立たない男の人を嘲って言うことば。

こんな場面で使おう!『山椒は小粒でもぴりりと辛い』を使った例文

例文
 

山椒は小粒でもぴりりと辛いということわざがあるように、身体が小さいからと侮ってはいけない。

・女子マラソンでは、山椒は小粒でもぴりりと辛いという言葉がぴったりの小柄な選手の活躍が目立つ。

・ナポレオン、ヒトラー、秀吉は、歴史上で山椒は小粒でもぴりりと辛い代表的な人物である。

・フィジカルが物を言うスプリント競技において、彼のように山椒は小粒でもぴりりと辛いというような選手は珍しい。

・身体が小さいことがコンプレックスの私にとって、山椒は小粒でもぴりりと辛いという表現は決して誉め言葉ではない。

『山椒は小粒でもぴりりと辛い』を英語で表現すると?

英語には、これらの比喩的な表現があります。

The best things come in small packages.

(最良のものは小さな包みに入ってやってくる)

Little head’s may contain much learning.

(小さな頭にも多くの知恵が入る)

Within a little head, great wit.

(小さな頭の中に大きな知恵)

スポンサーリンク

まとめ

日本人は小柄な民族のため、多くのスポーツにおいて世界と肩を並べることが困難だといわれます。

ですが、陸上競技のリレーでは、一人一人の走力は敵わなくとも、バトンパスの精度によって上位に食い込んだり、

水泳ではフィジカル以上に技術が必要となる平泳ぎや背泳ぎでは世界トップクラスの実績を誇ったりと、不足を補う豊かな知恵と技術を持っています。

また、自己犠牲の精神や視野の広さなどを必要とする団体競技では、個々の体格差、体力差を凌駕するチームワークを発揮します。

未だ開催には不安が残る東京オリンピック・パラリンピックですが、

山椒は小粒でもぴりりと辛い日本人の活躍に期待したいですね。

関連記事

  1. 今日のことわざ『歳月人を待たず」の意味、由来、類義語、対義語、例…
  2. 今日のことわざ『親と上司は選べない』の意味、由来、類義語、対義語…
  3. 今日のことわざ『栴檀は双葉より芳し』の意味、由来、類義語、対義語…
  4. 今日のことわざ『郷に入っては郷に従え』の意味、由来、類義語、対義…
  5. 今日のことわざ『立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花』の意味、由…
  6. 今日のことわざ『藪をつついて蛇を出す』の意味、由来、類義語、対義…
  7. 今日のことわざ『蛇は一寸にして人を吞む』の意味、由来、類義語、対…
  8. 今日のことわざ『名は体を表す』の意味、由来、類義語、対義語、使い…

最近の投稿

PAGE TOP