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こじるりこと、小島瑠璃子さんの報道から、ことわざを学ぼう!
タレントの小島瑠璃子さんが、7月6日に放送されたトーク番組「グータンヌーボ2」(関西テレビ)に出演し、恋人との破局について語られていました。
そのお相手とは以前報道があった人気漫画『キングダム』の作者、原泰久氏と思われます。
東京と福岡を行き来しながら、愛を育んでいるということでしたが、なかなか難しかったのでしょうかね。
売れっ子タレントに超人気漫画家、お互いが多忙を極めていたことでしょう。
さらにはコロナ禍による世間の目もあったでしょう。
遠距離恋愛は難しく、『惚れて通えば千里も一里』とはいかなかったようですね。
今日のことわざ『惚れて通えば千里も一里』
惚れて通えば千里も一里(ほれてかよえばせんりもいちり)
意味 ・・・ 好きになった相手のところへ行くのなら、遠い道のりも短く感じること。、自分が好きな人のために、自分が好きですることは、どんな苦労も苦に感じないというたとえ。
『惚れて通えば千里も一里』の意味、由来
ここでの『里(り)』とは、明治時代以前の長さ、距離を表す単位で、1里=約4㎞(正確には3927.3m)を表します。
つまり、惚れた相手(恋人や好きな人)に会いに行くためなら、千里もの道のりも一里ほどに短く感じるものだ。
つまり、
自分が好きな人のために、自分が好きですることは、どんな苦労も苦に感じないというたとえ。
という意味になります。
そして、「惚れて通えば千里も一里」とは、江戸時代に庶民に親しまれた都都逸に由来する表現になります。
※都々逸 ・・・ 江戸末期に初代の都々逸坊扇歌(1804年-1852年)によって大成された、口語による七・七・七・五調の定型詩。三味線を伴奏にして、主に男女間の情が歌われる。
また、都々逸の歌には続きがあり、『惚れて通えば千里も一里』の後には、『逢わずに戻ればまた千里』と続きます。
『惚れて通えば千里も一里』を現実的に考えてみよう!
では少し意地悪ですが、続いて、『惚れて通えば千里も一里』を現実的に考えてみましょう。
明治以前の長さ、距離の単位で、1里 = 約4㎞ ですので、千里ともなると、実に約4000㎞もの距離になります。
1毛(もう)= 約0.03mm = 約1/10 厘
1厘(りん)= 約0.3mm = 約1/10 分
1分(ぶ)= 約3mm = 約1/10 寸
1寸(すん)= 約 3cm = 約1/10 尺
1尺(しゃく)= 約30cm = 約10寸
1間(けん)= 約1.8m = 約6 尺
1丈(じょう)= 約3m = 約10 尺
1町(ちょう)= 約110m = 約360 尺
1里(り)= 約4Km = 約36町
北海道最北端の宗谷岬から九州最南端の鹿児島県の佐多岬までの距離が約2600キロですので、
千里とはその約1.5倍の距離になります。
千里(4000㎞)とは、イメージしにくいでしょうが、東京からラオスの首都ビエンチャンくらいになります。
こう考えると、大袈裟すぎる表現ではありますね。
冒頭で話題にしたこじるりさんと原泰久氏の距離(東京-福岡)ですと、886 km 、新幹線で約6時間、飛行機なら約2時間ですので、千里には程遠いですね。
『惚れて通えば千里も一里』の類義語、対義語
遠くて近きは男女の仲(ちかくてとおきはだんじょのなか)
意味 ・・・ 男と女は遠く離れているように見えて、意外と結びつきやすいものであるということ。
惚れたが因果(ほれたがいんが)
意味 ・・・ 惚れてしまったからには、苦労するのも仕方ないということ。
こんな場面で使おう!『惚れて通えば千里も一里』を使った例文
・惚れて通えば千里も一里とはいうが、時間にもお金にも余裕がない学生の私には、遠距離恋愛は長く続かなかった。
・遠距離恋愛中の彼は、体力的にも辛いだろうに毎月私に会いに来てくれて、惚れて通えば千里も一里だと疲れた顔一つ見せない。
・惚れて通えば千里も一里ということわざは、アインシュタインが唱えた相対性理論に通じるものがある。
・私の転勤によって遠く離れてしまったが、惚れて通えば千里も一里、この困難を乗り越えて彼女と結婚するつもりだ。
・彼は毎週のように夜行バスで5時間もかけて彼女に会いに行っているらしい。まさに惚れて通えば千里も一里というやつだ。
『惚れて通えば千里も一里』を英語で表現すると?
これらのような比喩的表現があります。
Love will find a way.
直訳:恋は道を見つける。
Love laughs at distance.
laugh ・・・ 笑う
愛は距離など笑い飛ばす。
まとめ
楽しいことをしていると、時間はあっという間に過ぎていきますが、辛く苦るしい時には時間はなかなか過ぎてはくれませんよね。
『惚れて通えば千里も一里』もそれと同じで、アインシュタインが唱えた相対性理論に通じるところがありますね。
このように考えると、ことわざって面白いですよね。